新聞の社会における位置づけが「新聞を読まない奴はヤバイ」から「新聞だけ読んでる奴はヤバイ」に変わってしまったのに当の新聞社の人が気付いているか。
— H.M.S.BlackPrince (@HMS_BlackPrince) 2018年6月26日
どこまでこの話が通用しているのか、同意を得られるのは統計的なものが無いので定かでは無いけど、新聞の信ぴょう性に関しては国内外を問わずヒューストン空軍基地という感じで落ちていることは複数の調査結果からも違いないし、新聞という報道メディアに関する信ぴょう性、傾注しすぎる事へのリスクは実のところ日本でも戦前から語られていたりはする。そういう意味では昨今の、特に新聞界隈の問題点ってのは多分に「最近になって生じた劣化」というよりは「実態の暴露化」の影響の方が大きいのだろうなあ、という感はある。
本家サイトでのメディアに関する記事でも繰り返し説明しているけど、「新聞」と表記しているものは一般的には壁新聞とか学級新聞とか社内報といったものまで合わせたツール的なモノでは無く、大手を中心として法人が運営している商業紙と、それにたずさわる人達で構成される新聞業界を意味する。つまり、新聞を読むというのは新聞業界のお話を読むことになる。
本来の責務である、報道が社会的・政治的中立性公平性を維持した上での足し引きの無い情報伝達に従事していれば問題はないのだけど。新聞業界ってのは報道機関であると同時に論説機関でもあるから、その辺を曖昧にしてやりたい放題をしている...というよりこれまでもやっていたのだろうな。
で、確かに以前は情報伝達の手段が限定されていたから、その中でもメジャーな存在だった新聞を読んでいない人はマズい、文化的にも情報取得の上でも見識の上でも遅れているというイメージはあった。新聞を読んでいるだけでカッコイイ、勉強してるよね、的な。でも今では、ヤバいというのはともかくとして、少なくともそういう底上げ的な印象は無くなっているし、逆に新聞だけしか読んでいない人は偏っているよね、というイメージすらある。
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