カレーのルーとレトルトの市場が逆転とか

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湯せんや電子レンジで温めて食べるレトルトカレーの売れ行きが好調だ。民間の調査会社の推計では、市場規模が昨年、カレールーを逆転した。手軽に用意できる上、1人分ずつ作ることができる点が、共働きが増えるなどした現代の家庭の食卓にマッチしているようだ。

アンケート調査結果の経年調査結果の結果かと思いきやそうでは無く、市場全体の推計結果の動向からとのことでグラフを見たら、2017年がターニングポイントであったかどうかはぶれがあるので言い切れないけど、ルーが落ち込んでレトルトが増加しているってのは納得できるお話ではあるな、と。これ、業界団体や公的データで裏取りできないかなあ。

説明によると震災の影響でレトルトが注目されたのに加え、世帯構成人数が減ってレトルトカレーの需要が落ちているってお話。前者はともかく後者は大いに納得ができる。小分けの食品の需要が増しているってのはカレーに限った話では無い。なによりレトルトカレーの品質が思いっきり向上しているし手に入りやすくもなっているので、ルーのカレーを買う必要性が落ちているんだよね。まぁ、カレーそのものを作るので無ければ、いまだにカレールーは必要不可欠だけど。

ただちょいと首を傾げたのは「ルーで作って家族みんなでよそって食べるようなスタイルで無いと、家庭の味では無い」というお話。世帯皆で同じものをつついて食べるので無ければ家庭の味では無いってのは一理あるのだけど、だからカレーは家庭の味では無いってのは何だか違和感を覚えさせる。

そりゃ、大きな鍋に色々な具材を加えて煮込んでルーをぶち込んでカレーを作り、数食はカレー三昧になるってパターンは典型的な「家庭の味のカレー」って感じだろうけど。個食化しているから家庭の味では無いとするのなら、すべての料理が脱家庭の味となってしまう。

...つまりはそういうことなのかな。家庭で包括して一つのものを皆で食べるのが家庭の味で、たとえ同じテーブルを囲んで食事をしていたとしても、それぞれ別のものならば家庭の味では無い。理にかなっているような、なんかおかしいような。今件は色々と考えてみる必要がありそうな。

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このページは、不破雷蔵が2018年6月10日 07:29に書いた記事です。

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