研究者がプライベートを大切にしなければいけない理由

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研究はとても大切で本人がやる気を持っている・好きでやっているのならなおさらではあるのだけど、だからといってプライベートを犠牲にしてしまったり、自分の精神までかなぐり捨ててしまうと、色々と問題が生じかねないという話。確かに大成した、大きな成果を残した研究者の中には、公私を問わずに没頭したとか、プライベート面では無茶苦茶だったという人の話が少なからず見受けられるけど、そういう話を見聞きして自分もやりたいか、後を追いたいかという思いに至るか否かを考えれば、容易に理解はできるはず。私財を投げ打ち日常生活をぐちゃぐちゃにしてようやく成果を上げたけど、評価されたのは没後だったとかいう話になると、目も当てられない。

さらにプライベート云々の件は指摘されているような問題がある。周辺にいる人が研究内容に否定的となると、対象物はすべてゴミ扱いとなる。例えるならば趣味に没頭している夫と、それを否定する家族の他の人達という構図。二束三文で売却されて散逸するならまだしも、まとめて焼却処分されてしまうなんてこともありうる。いや、昔からその類の話は多分にあったのだろうけど、だからこそそのような悲劇が繰り返されるのは避けたいところではある。

無論、少しでも研究に注力したい、プライベートなど二の次という考え方もありだろう。しかしさまざまなリスク、さらには研究対象の今後を考えたら、プライベートの確保は保険的な役割も果たすという認識は間違っていないだろう。随分と打算的ではあるけど、そういう考え方をしてでも、プライベートは犠牲にすべきではない。まぁ、色々なサポートを受けているような状況下で研究しているのなら話は別になるけど。


プライベートを軽んじられた家族や周辺の人達にとっては、研究そのものなんてどうでもいいどころか、むしろ憎むべき存在にしか見えないかもしれない。研究をしている当人が後のことは知ったこっちゃないと考えていない限りにおいては、自分の研究が後々に引き継がれるようにするためにも、極度の没頭は要注意なのだな。

時折オークションとかアマゾンのマーケットプレイスで見かける謎のレア的な商品とか、リサイクルショップで目に留まる「何でこんなものがこんなところに」的なものも、あるいはそういう過程で流されたものでは無いかなあ...という感もあったりする。

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このページは、不破雷蔵が2018年6月11日 07:23に書いた記事です。

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