日銀の「資金循環統計」が発表され、「国の借金」の表現は...

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個人が保有する預金や株式などの金融資産は、ことし3月末の時点で1829兆円と、この時期として過去最高を更新したことが日銀のまとめでわかりました。それによりますと、ことし3月末の時点で個人が保有する預金や株式、投資信託などの金融資産の残高は合わせて1829兆205億円となりました。

四半期単位で日銀から発表される「資金循環統計」。これに併せて各報道では政府の国債発行額を「国の借金」と表現して色々とツッコミを受けまくっているし、当方も機会を見つけてモリモリと解説をしている...のだけど、今回発表分では個人の金融資産の額が増加したことがクローズアップされて、国債発行額を「国の借金」、さらには「国民一人当たり●万円の借金」という表現は見当たらなかった。いや、恐らくはどこかでそのような表現が使われているはずなのだけど、今のところ見当たらない。

まぁ、昨今では「国の借金」という表現が間違っているだけでなく、書き手側の理解度合いを問われるようなものであること、一次資料でも使われていないことなとがあちこちから突っ込まれているので、さすがに使わなくなったのかな、という感がある。だとしたら、評価すべき話には違いない、のだけど。一斉に表現を止めたってのもおかしな話。どこぞで通達の類でもあったのかな、と勘繰ってしまう。

日銀が27日に発表した2018年1─3月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は3月末時点で1829兆円となった。前年比では2.5%増加したが、株安が影響する形で前期比では残高が26兆円減った。

ロイター電では家計が保有する金融資産残高の総額は同じだけど、株安で前期から減っている、つまり過去最高額では無いとの話がある。どっちなんだろうねえ。こういう話があると、報道の信ぴょう性がますますますます損なわれてしまうのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2018年6月28日 06:54に書いた記事です。

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