ポーランド政府観光局、日本のテレビ局に遺憾 「W杯番組制作で丸投げ」|BIGLOBEニュース https://t.co/zGGFXIWmQK
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年6月28日
FIFAの件でTVからたくさん電話が来ます。ただ、今日の試合の関連番組制作で、リサーチのできるポーランド語人材が見つからないため丸投げの印象が非常に強く遺憾です。だれでもネットで調べられる事柄ぐらいは「なる早で全部お願い」ではなく、ご自身でもお調べになられてはいかがでしょうか?
— ポーランド政府観光局 (@PolandTravel_jp) 2018年6月28日
サッカーW杯日本代表の決勝トーナメント進出をかけたポーランドとの試合は、日本で大きな関心を集めている。そのため、ポーランド政府観光局にはテレビ局関係者からW杯関連番組の制作のため多くの電話が来るとのこと。しかし、テレビ局側は「リサーチのできるポーランド語人材が見つからないため丸投げ」で、ネットで調べられる事柄も「なる早で全部お願い」と要求してくるという。ポーランド政府観光局は、これらの取材姿勢を「遺憾」とし、「ご自身でもお調べになられてはいかがでしょうか?」と求めた。また、「電話をかけてこられる番組制作会社の皆さんは、ほとんどが電話番号非表示でかけて来られますが、これはいかがなものでしょう?」との疑問も呈している。
6月中旬からのワールドカップで多くの人がサッカーのあれこれに注意を寄せているからだろう、メディアの行動もいつも以上のいい加減ぶりが発揮され、当然の如く反発が生じている。恐らくはずっと前からこういう姿勢だったのだろうけど、情報発信とその情報の精査取得のハードルが下がったので、可視化されやすくなったと見るべきだろう。一言で表現すれば化けの皮がはがれた。
すべてがすべてでは無いのだろうけど、このような話は少なからず見受けられるし、当方自身も何度と無く体験している。仮に「なる早で全部お願い」を対応したとしても「こちらの都合で使わなくなりました」「やっぱり要らないです」さらには使ったか否かの何の返事すら無かったりする事も多々。
アプローチをかける側の時間は有限であるし、当然その時間を費やすことになれば時間だけでなく色々なリソースも消費されることになる。その対価はどこに求めればいいのだろうか。道端に落ちている石を拾うような感覚で「取材」をしていないだろうか。そんなルールは誰が決め、どのような裏付けがあるのか。あるいは社内の同僚などに聞いている感覚なのか、それとも下々に「使ってやるから有り難く思え」的な感覚なのか。
メディアの増長ぶり甚だしい。同じ業界内の仲間たちとやらかすのは暗黙の了解(怒る人ももちろん居るだろうけど)が一部あるかもしれんが、お外に向けてまで狭い世界のルールが通用すると思うのは子供より始末が悪い。こういう行為が個人だった場合は「お前は世界の中心じゃねえ」と晒す側がこの始末か。
— 虎荒狗狼 (@koalaclaw) 2018年6月28日
新聞・テレビ業界って、「自分らがわかんないことは相手が全部タダで教えてくれる」と思ってることが多いからなぁ > RTs
— 井上孝司 (@kojiinet) 2018年6月28日
「写真1枚しかないですけど、可能性への言及とかやってると尺足りないんで断言お願いしますね、あと小難しい専門用語はコメンテーターが困るのでそれっぽくてわかりやすいやつでお願いします。今すぐですよ今すぐ。え?資料代?手持ちのでいけるでしょ早く」https://t.co/mkzZTU6bpg
— TB&SH (@apdetteiu) 2018年6月28日
「制作側も時間が無いから、予算が限られているから仕方が無い」との弁明や擁護の話も聞く。けれどそれはメディア側の事情であり、その事情を振り回して受け手側に不快な思いをさせたりダメージを与えるような権限はどこにも無い。まるでお得意様である取引先の上司が「いつも世話しているんだから、これぐらいは当然だよな」と無理難題を押し付けてくるような、そんな感覚で相対しているのではと考えると、残念ながらすっきりと理解できてしまうのが実情。
いっそのこと「ググれ」とか「Siriに聞け」の対応で全部済ますのが、リソースの浪費を避ける観点では一番なのかもしれない。けれど個人ベースはともかく企業や一定の名を知られた人、さらには官公庁だと、そういう対応をすると「報道を蔑ろにした、許せない。市民の代表にまともな対応をしないのか」と嫌がらせをするのは明らかな話......って単なるモンクレだな、これ。メールなどでは反応しない、読まなかったことにするのが一番なんだけどね。返事ですらリソースの無駄。
「私達記者は正義、頑張る」と雄叫びを挙げながら、「正義」と書かれた棍棒を振り回す記者の行動に、正当性はどこまで存在しているのか。漫画に登場するような悪の組織が「自分達は世界のため、世のためにお前らを支配するんだ」と正当性を主張しながら悪業を成すのと、どれほどの違いがあるのか。
恐らくはメディアの傲慢な態度の裏付けは「正義」なのだろう。自分達は社会全体から報道という責務を受けたものであり、それは絶対正義で何物も覆す事は出来ない。だからそれを果たすためにはどのような行為も正当化される。しかしそれほど怖いものは無い。すべての行為を正当化できる免罪符を、自己発行して手に入れているのだから。その正当化には何の裏付けも、何の担保も無いにもかかわらず。
あれだな、時折ニュースとしても持ち上がる、自称●×って人による詐欺商法事件と同じような状態では無いのかな、今のメディア、報道における問題ってのは。
コメントする