「新聞だけ読んでいる人はヤバい」とインターネットって結局ツールでありインフラなのだよねという話

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どこまでこの話が通用しているのか、同意を得られるのは統計的なものが無いので定かでは無いけど、新聞の信ぴょう性に関しては国内外を問わずヒューストン空軍基地という感じで落ちていることは複数の調査結果からも違いないし、新聞という報道メディアに関する信ぴょう性、傾注しすぎる事へのリスクは実のところ日本でも戦前から語られていたりはする。そういう意味では昨今の、特に新聞界隈の問題点ってのは多分に「最近になって生じた劣化」というよりは「実態の暴露化」の影響の方が大きいのだろうなあ、という感はある。

本家サイトでのメディアに関する記事でも繰り返し説明しているけど、「新聞」と表記しているものは一般的には壁新聞とか学級新聞とか社内報といったものまで合わせたツール的なモノでは無く、大手を中心として法人が運営している商業紙と、それにたずさわる人達で構成される新聞業界を意味する。つまり、新聞を読むというのは新聞業界のお話を読むことになる。

本来の責務である、報道が社会的・政治的中立性公平性を維持した上での足し引きの無い情報伝達に従事していれば問題はないのだけど。新聞業界ってのは報道機関であると同時に論説機関でもあるから、その辺を曖昧にしてやりたい放題をしている...というよりこれまでもやっていたのだろうな。

で、確かに以前は情報伝達の手段が限定されていたから、その中でもメジャーな存在だった新聞を読んでいない人はマズい、文化的にも情報取得の上でも見識の上でも遅れているというイメージはあった。新聞を読んでいるだけでカッコイイ、勉強してるよね、的な。でも今では、ヤバいというのはともかくとして、少なくともそういう底上げ的な印象は無くなっているし、逆に新聞だけしか読んでいない人は偏っているよね、というイメージすらある。


こういう話をすると結構な割合で指摘されている通り「だけどインターネットだけを情報取得の対象としていのもヤバい」という話があるけど、それっておかしな話ではある。なぜ新聞のみとインターネットのみが同列視されているのか。本来ならば比較対象とするべきなのは、「新聞のみ」と「インターネットの特定サイトのみ」だよね。インターネットってのは本来インフラのみを示しているのだから。それに大手新聞社も多かれ少なかれ新聞に掲載している記事をネット上に掲載しているから、「インターネットのみ」ってのには「新聞も読んでいる」と同義になる。

何しろインターネットはインフラと同じ。恐らくは「インターネットのみ」を卑下の意味で使っている人は、奇妙なまとめサイトとか偏見が凝縮したソーシャルメディアのタイムラインのみを指しているのだろうと思うのだけど。

また、指摘されてい通り、そういう指摘があるってことは、新聞業界と玉石混交なインターネットが同一視されてるってことなんだよね。それはどうなんだろう、それを理解しているのかな、語っている人達はと思ったりもする。

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このページは、不破雷蔵が2018年6月30日 08:03に書いた記事です。

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