「喫煙者は交通死亡事故のリスク高い」との話

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1日20本以上たばこを吸う人は吸わない人に比べて交通事故で死亡する危険性が1.54倍に高まることが分かりました。相田准教授は、運転中にたばこを吸うことで事故につながっているケースが多いと分析しています。

先日出先で信号待ちをしていたら、目の前を通るトラックがどうみてもスマホを見ながらの運転です、本当に怖いですね的な状況を目視しているだけに、喫煙云々にスポットライトを当ててこういうバッシングをするのはどうよというのがタイトルを見た上での第一印象。

その上で本文を読み、それでもどうも曖昧としているので、さらに一次ソースを探って確認したのだけど。どうも話としては相関関係以上のものでは無い。そして運転中の喫煙では無く、あくまでも喫煙者が要素の一つで事故も交通事故とはいえ自動車事故には限定されない。

論文の結論としては、運転中の喫煙は注意が散漫になる、運転自身以外の要素に注力が分散するから事故が起きやすくなる、だから運転中の喫煙は携帯電話同様に法的規制をしろ、というもの。まぁ、確かに運転中に喫煙をすると、灰の問題とかで注意が削がれる可能性は否定できない。

ただ今件では運転中の喫煙と交通死亡事故の因果関係はまったく説明されていない。車内喫煙をする人はマナーに対する考えがゆるいのかもしれないし、夜間や混雑時、長時間の運転が多い人かもしれない。そして喫煙で注力が削がれるから事故が増えるというのなら、飲み物の車内持ち込み、子供をはじめとした第三者の搭乗、さらには車内ラジオの利用も規制しなければならなくなる。

なんかねえ、アレだ。朝食を食べる子供は頭がよくなる、という話と香りが近いんだよね。気のせいかもしれないけどさ。百歩譲って相関関係として、喫煙者は交通事故リスクが統計的に高いという話で留めるのならともかく、そこから「運転中の喫煙の法的規制を」としたら、色々とナニがアレの気がする。

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このページは、不破雷蔵が2018年7月 5日 07:19に書いた記事です。

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