「格好いい時計、高そうなスーツ、イイ車」より、現在の若者が仕事に求めるものはおそらく「労働基準法を遵守した労働時間と労働環境」「それに見合った常識的な報酬」「仕事とプライベートの明確な区別」ではないかと思うのですがねぇ。 https://t.co/M9CeH8E8cp
— 青髭 (@laboratorymembe) 2018年7月3日
正しかろうが間違っていようが広告手法としては目立てばいいのであって、どれほど反発を受けていたとしても「これで成功」的なことを、広告を出した側は思っているのだろうけど。まぁ、大体ツッコミされている通り、現状の若者の大部分が求めているのはそういう話では無く、優先順位としては指摘されている通りの、ごく普通のルールの遵守や倫理的に正しい事の履行だったりする。例えばサービス残業なる言葉が一般化している状況は、どれほど若者から求められている環境だといえるのかな、と。
そういう話がちゃんと社会の大部分で浸透してはじめて、かっこいい時計やら高そうなスーツやらいいクルマが求められるわけで......ってあれ? 「かっこいい時計」とかなんか逆に違和感を覚える。ということで調べてみたら、どうやらスマホ広告で出てきたらしく、ウェブ上では見つからず。
まぁ、同時に、この類の需要があるんじゃないかなと思っている層が確実に存在するのも否定はできない。何しろ例のモチベーションなんちゃらとかいう、社員教育を何だと思っているんだ的な社内ポスターと講習会の会社が大いに受けている状況だからね。
無論、それが正しいとは思わないし思えない。
「労働基準法を遵守した労働時間と労働環境」「それに見合った常識的な報酬」「仕事とプライベートの明確な区別」とあるけど、そちらの方が若者は求めているよねと同意するのと共に、ごく当たり前の話であり、あこがれ以前の、社会にきちんと整備されるべきものレベルの話。それが出来ておらず求められる状況となっている、多くの人が望んでいるというのは、社会全体で上にいる人、組織の上の方にいる人、権限を持っている人は恥ずべきだと思うのだな。その「当たり前」を守らずに、何が「若手のモチベーションだ」的な感は否めない。まぁ、トリガーとなった、あの広告が釣りである可能性は否定しないけど、元々ああいう話は定期的に、そして具体的なソースから上がってくるし。
やっぱり、「これこそ若者の望むもの」というのを、ちゃんと形にして発信していく必要を感じる
— 碌星らせん (@dddrill) 2018年7月4日
指摘の通り、どんどん情報発信をしていく必要がある...とはいえ、発信・拡散能力の点で劣っているのも若年層であるわけで。その辺りは相応の立ち位置にある人が、正しく情報を発信していく必要があるのだろうなあ、と。無論それにより、自分の利益が削られる可能性もあるのだろうけど。例のモチベーションなんちゃらのポスターなどが一部で受け入れられているのも、結局はそういう悪しき既得権益を守る行為を正当化できるからなんだろうなあ、と。
コメントする