千羽鶴問題ってベルマークや人間ピラミッドの問題と根本部分では同じかな、と思ったりもします。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年7月11日
西日本の豪雨に関する支援の動きの中でスポットライトが当てられている、いわゆる千羽鶴問題。まぁ、個人的には古着なども含めた方がいいかなとは思うのだけど、それだと言い回しが長くなるのでとりあえず千羽鶴ということで。
で、千羽鶴を折って贈る云々ってのは多分に、これだけの気持ちを込めて祈っているよ、それを形にしたから励みにしてねという感はある。Wikipediaでは入院者への贈り物として、長寿のシンボルである鶴を折って、それを1000羽もつなげたのだから、すげー効果があるよね、的なお話。まぁ、俗信だけど、大体あってる。ただ、これって大元というか由来はどうなんだろうってのは、ちょいと見つからない。民俗学的にどうなんだろうという好奇心はある。
それはともかく。千羽鶴の問題って、結局のところ、贈り手の気持ちを尊重しろ、こういう由来でこれまで行われてきたのだから今後も続けろ、受け手のことなど優先順位は低いという感はある。これって構図的に、ベルマークとか人間ピラミッドの問題と同じなんだよね。昔からやってきたから、喜ぶ人がいるから、皆がそうしているから、実対象となる人の迷惑とかは関係ない。それこそやっていることに意義があるのだから、マイナス部分など知ったこっちゃない、という感じ。
みんながみんな、目的と手段が入れ替わっている。手段が目的になり、目的が明後日の方向に行っちゃってる。昔は千羽鶴もベルマークも人間ピラミッドも、プラスの部分、効用はあったのかもしれないけど、マイナスの部分は隠されていただけ。それが明らかになってきたし、環境も変化しているので、もう必要ないのでは、むしろ罪悪のレベルではという判断が示されるようになったまでの話。
ああ、この筋って、ボランティアも同じだよなあ。かつての価値観が暴走して、それがかえって悪癖となってしまっている。それで利を得られる人、環境の変化を理解できない人が、世の中をかき回してしまっている。そんな構図。
折り鶴折っている暇があるのなら、その分バイトをして、バイト料を募金すればいいんじゃないかな、いやマジで。あなたの気持ちの押しつけはいらんがな。
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