「報道で『実際の数』が出てきたときには割合を計算せよ」
— 結城浩 (@hyuki) 2018年7月14日
「報道で『割合』が出てきたときには実際の数を計算せよ」
というのはいい習慣ですね。 https://t.co/BKy0cYFE76
先日実施されたツイッターのフォロワー数精査によって、ロックされているアカウントがカウントされなくなったりなどの理由によって、フォロワー数が減るという事態が発生している。大体は1%内外の減少なのだけど、中には数十パーセントも減る人もいたりして。まあ、色々と考えさせられる動きが発生している。
そのような状況下において、トランプ氏のツイッターのフォロワー数減少動向の報があり、その伝え方に関わるツッコミ。まぁ、その通りである。
事実は伝えているのに違いないけど、表現方法でいくらでもインパクトを変えることはできる。演出とか釣りとかイエロージャーナリズムとか色々とあるけど、結局は同じようなもの。コップの中に水が半分入っていて、それを半分も入っているとするのか、半分しか入っていないとするのか、半分も無くなっているように見えると表現するのか。事実の言及の仕方も、表現方法次第で語り手の印象をいくらでも盛り込むことができる。
これって何度か過去に言及してるけど、現場至上主義の危うさにも通じるところがある。写真や映像だって見せ方、アングル、演出次第でどうにでも視聴者の印象を操作できる。さらに書き手・取材者の思惑で色々な偏見を盛り込める。情報公知と取得が容易になったからこそ、多角的なものの見方が求められる。それが出来ないと、容易に他人の思惑に惑わされ、扇動されてしまう。
実際の数を見出しにする。
— 結城浩 (@hyuki) 2018年7月14日
「トランプ氏ツイッター、30万人フォロワー減る」
割合を見出しにする。
「トランプ氏ツイッター、0.5%フォロワー減る」
「トランプ氏のツイッター、フォロワーが減って99.5%に」という見出しだとどんな印象になるでしょうか。
— 結城浩 (@hyuki) 2018年7月14日
今の日本の報道だと
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年7月14日
「驚愕! トランプ氏ツイッター、30万人もフォロワー減る」あたりですかねhttps://t.co/mC9lDFCkyv
人が生成するものだから、多少のぶれ、思惑の混入は仕方が無い。ただそれが許容範囲を超えたぶれを起こしていたり、送り手側の考えで方向性の扇動がなされていたり、要らぬ情報が盛り込まれていたら。色々と考えさせられる話には違いない。
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