明確な概念が無ければ物事は掌握できない

| コメント(0)


これは以前にも花粉症の話で説明した記憶があるし、ラノベの「まおゆう」でも指摘されている話ではあるのだけど、人は概念化することではじめて物事を掌握し、状況をつかみ取り、検証をすることができるようになる。アレルギーだって昔は何だかよく分からないので、突然死で片付けられていたかもしれない。

熱中症という言葉が公的に使われ始めたのは2007年。それ以前は日射病、熱射病、さらには暑熱などと呼ばれている。死因に関するICDコードだって、今は熱中症によるものはX30(自然の過度の高温への暴露)だけど、それ以前はE900(過度の高温)とかE931(過度の高温及び日射病)などが使われていたわけだし。


これは先の熱中症やら猛暑日の話を精査している時に見つけた論文ではあるのだけど、昔も熱中症に該当する病症で亡くなった方はたくさんいた。熱中症という概念そのものが無い時代でも、ね。今もそれなりにいる...ってのはそれはそれで問題な気がする。生活環境の改善にもかかわらずってのはどういうことだ、的な。


この話に関しては人口動態統計の過去の値を探りたいのだけど、ネット上では1999年分までしか公開されていない。国会図書館などの類で書類を漁ればいいのだけど、なかなか無理。某所の有料データベースにも記載は無し。10万だか20万だかを出してこの著書を購入するのは無理な話ではあるし、お教えいただいた国会図書館送信サービス参加館も、行動領域内では閲覧のみで複写が出来ないということなので、頭を抱えている次第。色々とドタバタしているのが片付いたら、ちょいと考えてみてもいいかなあとは思っているのだけど。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2018年7月20日 07:24に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「この暑さ 8月初旬 まで続く」です。

次の記事は「エアコンの設置と熱中症と」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30