エアコンの設置と熱中症と

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教育機関へのエアコンの設置はデマとかネタとかを超えて、公的な議事録やらリアルタイムの発言やらで、根性論を持ち出してきたり優先順位を履き違えた方々による、首を傾げるような、「だったらまずあなたがその環境下ではどのような状況となるのか確認してください」とケツを蹴り飛ばしたいような話が確認できるのが悲しいところではある。

とはいえ、現状ではこの状況に即時対応するような対応は不可能。ドラえもんのひみつどうぐじゃないのだから、ぽんっとおいてすぐに稼働するようなエアコンなど存在しない。送風機の類では役に立たないし、扇風機もまた然り。冷房・暖房の仕組みをどのように取り入れるかの考察と立案、建築に至るまでを考えると、個人宅への取り付けとは別物になる。

現状では...というか本来ならば以前からそうしなきゃならなかったのだけど、熱中症によるリスクが十分考えられる環境となったら、冷房のある場所に退避させてその場にいないようにする、施設内にその類の場所が無ければ帰宅させる、そもそも登校させないってのが当たり前では無いのかな。元々学校は教育を適切な環境下で行わせるための場であり、暑いから勉強が難しくなるからこそ夏休みってのも存在してるわけでしょ? なんだか色々と本末転倒な気がする。

大人の意地とか判断を嫌う姿勢とか、同じ事を繰り返さねばならないという思考停止的な発想とか、賛成する大人がいるからという押し付け論は、例の人間ピラミッドとどれほどの違いがあるのか。


個人向けエアコンの動向をここ数日色々と探っているのだけど、やはり売れ行きは非常に堅調なようで、さらに施工業者がパンク状態となっており、大手の某デパートでも15日後にならないと取り付けできないとの話。ましてや教育施設のような場所になると、数か月、年単位での計画が、となるのだろうな。前倒し云々ってのはムリだから、とりあえずはその場から避難ってのが最適解となる。

この類の話はピークになる前に手を付けておく必要があるってのは、毎年言われていることではあるのだけどね。

大人が考える根性と精神論で子供の熱中症などが防げると思っているのなら、それは特攻隊の編成で日本は勝利できると考えるのと、どれほどの違いがあるのだろうか。

出回り先のデパートや病院の待合室などで見かける、買い物や診察をするのでも無く、ただ涼を取っている方々に「教育施設でのエアコンの導入についてどう思いますか?」と尋ねてみたくもなる。「甘えだからそんなものは必要ない」と答えるのだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2018年7月20日 07:53に書いた記事です。

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