インターネットでの選挙投票の問題点パート2

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先日の【インターネット投票の問題点】の続きというか詳細版な話。たしかにチャットとかソーシャルメディアの利用のように、スマホなどでいつでもどこでもすぐに投票できれば楽ではあるのだけど、それは同時に公的な監視下でなくとも投票することができるから、色々とインチキがまかり通るってのは容易に想像ができるのだけど(ステマが蔓延しているのを思い返せばすぐに理解はできるはず)。

現状でも指摘されている問題は皆無ってわけじゃないけど、インターネット投票が可能になれば、それはけた違いに増加するであろうことは容易に想像ができるし、それは技術的にも不可能な話じゃない。面倒くさいプロセスにはそれなりの理由がある。インターネット系の技術...に限らずすべてのツールには、それを利用することによるメリットとデメリットがあり、メリットがデメリットを大きく上回って、かつデメリットが無視をできる内容であって初めて、そのツールは採用検討の対象となる。1キロやせるかもしれないけど致死リスクが数十パーセントあるダイエット食品とか、どうよ? という感じ。


どこからでも投票ができるってのは、どのような状況に置かれていたとしても投票が可能になるってことで、脅された状態であってもそれを確認する事が出来なくなる。また、他人に自分の投票内容を確証づけさせることもできてしまう。そういうことができれば、海外勢によるあれこれな工作も不可能では無くなる。

これらの問題を解決するのには、現状ではインターネットの利用を完全監視下におくだけでなく、日常生活そのものまで監視しなきゃならなくなる。事実上無理。ということは、何らかの画期的な方策が登場しない限り、インターネットによる公的な選挙戦はムリとしか表現できない。技術的には可能でも、リスクが大きすぎて手を出すのはデメリットばかりが享受されてしまう。


そういや海外ではどうなってるのかなということで聞いてみたところ、やっぱりエストニアでやっている程度であるとの話。そのエストニアで、挙げられている諸般問題はどうやって片付けているのか、逆に気になるところ...というかその辺は無かったことにしようという形なのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2018年8月23日 07:34に書いた記事です。

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