最近はシリーズが打ち切りになるたびにペンネームを変える(前作の打ち切りを加味されず、刷り部数を減らされないで済む)ラノベ作家さんもいるので、誰が誰に転生して生きてるのかまったくわからない。僕の知人も2年足らずで3回ペンネームを変えてて、もはやリセマラ感がある。
— 稲庭淳 (@inaniwan) 2018年7月31日
ラノベ作家さんって前作がヒットしててもネームバリューが次の作品ではほとんど機能しないって聞いた事あるな、そういえば>RT
— ざらぶ (@zarabu01) 2018年8月1日
普通の作家業ならば過去の経歴は間違いなくその後の活動においてプラスとなるのだけど、打ち切りが多い場合となると昨今の出版業界の動向も併せ、色々と世知辛い話になる。要は以前の作品の出来が今一つで打ち切りを食らったり、販売部数が伸び悩んでいたりすると、新しい作品でもその過去の経歴を参照されて初刷を落とされてしまいかねないので、まったくの別人として新作を展開する。
これって実のところ業界そのものの衰退にしかつながらないというのが当方の印象ではあるのだけど、業界側がそれを望んでいるのだから仕方が無い。そしてリセットマラソン(ゲーム開始直後に良いボーナスポイントが出るまで何度でもリセットを繰り返す方法)という言い方は言い得て妙だったりする。
さらにたとえ良い作品を生み出したり、部数がどんと跳ねても、よほどの大作でない限りはネームバリューが機能しないってのも、良くある話。これも結局ライトノベルだからってことなのだろうか。重鎮化すると新鮮味が無くなるから? 作家単位での固定ファンが付きにくくなったから? これは色々と考えるに値するテーマには違いない。
ラノベ界隈で今流行りの転生物。輪廻転生的な宗教観のエンタメへの降臨とも解釈できるし、一昔前の架空戦記小説ブームと似たような根源によるものとも見れるし、舞台設定を容易化するための方法論として確立したという解釈も可能。そしてこういうものが書きたいとの勢いをそのまま体現化しやすいという点でもハードルが低い(ので、2巻とか3巻でストーリーが破綻したり、勢いが失速するってパターンも多々ある。物語の設定作って満足しちゃうってケースと似たようなもの)。
まぁ、今後はどうなるかは分からないけど、現状ではラノベ作家先生の少なからずは、ペンネームを変えることがあるという話はリアルで、そして多分にファンによって紐づけされるからよほどのことが無い限りバレてしまうのも事実。紐づけはともかく、名前を次々変えるってところは、まさに作家先生自身が、一番転生しているのかなあ、と思ったりもする。
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