「ボランティアをすれば就職に有利になる」というお話は、現状では幻想のようなものと思えば。どれだけの人が参加する目算であるかを考えれば、道端の石レベルの存在価値。郵便局で売っている62円普通切手に、将来の希少価値を期待するようなものです。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年8月8日
例の国家的スポーツ行事に関して、ボランティアをタダ働きの労働力徴収の大義名分として用いる見方が多々あり、その時の説明の一つとして語られるのが、この「ボランティアをすれば就職に有利になる」というもの。今行事に限らず、災害などにおけるボランティアへの参加に関しては、その行動理由にこれを挙げる人も少なくないし、そういう話をテクニックとして説明するところもある。
けれど、少なくとも当方の時にはそういう話で有利になったという体験談は聞かなかったし、今でもどれほどの人達に効果があったのかということになると、大いに疑問がわいてくる。新作のゲームを発売する際のアピールに、登場キャラが1つ増えたぐらい、用意されているゲームマップが1枚増えた程度の効力しか無いんじゃないかというのが率直な感想。
そりゃ、ボランティアという概念があまり浸透していない状況下で、それが社会貢献という誠実な思惑による物であれば評価をする企業もあるだろう。けれど今件の場合は状況が大いに違う。山ほどの人が参加するような場で、自分の独自性をアピールできるネタになるのだろうか。数年後に飲み会でのネタ話として使うのならともかく、就職活動の際のプラスポイントとして有効になるとはとても思えない。
価値を例えるなら、今現在誰でもすぐに手に入る62円切手を購入しておいて、将来のプレミア感を期待するようなもの。そりゃ面談でそれを指摘されれば口頭で褒めてもらえるかもしれないけどね、就職の際にプラスとなるか否かを考えれば......まぁ、逆の立場ならどうするかを思えば、理解はできるはずだ。
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