囲い込みはビジネスの上で大切だけど

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これは多かれ少なかれ誰もが思っている、疑問に感じているお話に違いない。サブスクリプションというのは要するに登録、囲い込み。一員として登録してもらうことで定期的にサービスを受けられるけど、相応の対価が必要になるってこともある。サービスを提供する・運営する側にしてみれば、会員が増えれば増えるほど売り上げも上がるしビジネスもやりやすくなる。ネットゲームなら利用者数が多い方が色々と出来ることが多くなるしお金も稼ぎやすくなるってこと。

で、昨今のネット関連のサービスでは、このサブスクリプションに関していくつかの不満点、というか法的にどうなんだろうというのがあって、その一つ二つが指摘されている点。具体的にいくらマネーが必要なのかが曖昧ってのは良くある話。まぁ、サービス提供側では「使いたく無ければ無料で使い続けられますよ」という大義名分を振りかざすのだろうけど、射幸心をあおったり無料で使える部分の制限を段々ときつくしたりで、随分といい加減だったりする。

さらにサブスクリプションからの離脱の部分はヒドイ。どうやって自分は退会出来るのか、抜け出せるのか分かりにくいのならまだしも、登録時の手法以外のルートを用いないと出来ないって場合も多々ある。例えば入会時はネットからのアクセスのみでできるのに、退会時は書面の提出が必要だとか、海外への直接のやり取りが求められるとか。

大義名分としては不用意に、いたずらで退会されないように厳重に云々ということなのだろうけど、だったら入会も同様の理由で厳重にすべきであるはず。少なくとも入会と退会は同じ手段のみで、同程度の難易度でできるようにしないと辻褄が合わない。


利用者保護の観点、そして顧客流動性の確保(サービスの独占・寡占化を防ぐ)という観点でも、登録だけでなく解約の簡便化は必要不可欠なはず。物理的なやりとりにおける契約よりも、デジタル上の話の方が、この観点では遅れている...というか、文句を言われていないから何をやってもいいんだろうという雰囲気が強い。

まぁ、そういうことをやらかすのも「怒られるはずがない」「怒られたところで自分達にダメージは生じない」「代替サービスにシフトするはずがない」という驕り的な目論見があるからなんだろうけどね。

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このページは、不破雷蔵が2018年8月16日 06:55に書いた記事です。

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