イジメとその対処法と

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加害側の認識、被害側の受け止め方で色々と解釈もできるのだけど、被害者側から考えれば、自分がいじめと認識したものは、誰が何と言おうといじめには違いない。そしてそのような環境・状況に関して、大人のような選択肢が子供には用意されていないのも事実。保護者の庇護下にあり、定められたレールしか用意されていないように見えるし、そこから外れようものなら人生のすべてを台無しにされてしまう不安が襲い掛かる。レールの上を走らされている機関車が、突然レールから外れるように言われる的な状態。

かといって、自分が力をつけて反撃できるってのなら、とうの昔にやっている。それが出来ないから困ってしまう。力が無い、あって反撃したとしてもその後の動向が怖いし周囲に迷惑がかかってしまうかもしれない。そういう心配もある。

だったら、まずは逃げるという選択肢を自分に用意してみるのはどうだろうかという話。逃げ道が無いから考えが行き詰ってしまうわけで、「逃げてもいいんだ」という発想を持つだけでずいぶんと気分は楽になる。物理的な対応こそ正義である。戦略的撤退。


袋小路に追いやることで力を発揮する場合もあるのだろうし、不特定多数への対処としてはそれが一番効率的で面倒が無い。けれどいじめのような個別ケースには対応しきれないのもまた事実。大人だったらまだ退職届を懐に納めるという選択肢は容易に準備できるのだけどねえ......。子供の場合は自分の判断だけではどうしようもない場合が多いから、だからこそ保護者が助け舟を出す必要がある。「辛かったら逃げてもいいのよ」と。


これは直接いじめとは関係無いけど、注意事項として併せて覚え書き。ある意味、この途中のさえぎりが無いから、ネットでの吐露ってのはしやすいっていうメリットがあるんだろうなあとも思ったりする。個人的には口に出して語る方が、当人の意識としてはプラスになりやすいとは思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2018年8月31日 07:51に書いた記事です。

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