「一生分の3年間」と「これまでの3年間」

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どこぞの有名な方が中学生におけるいじめに関して、いじめられていても卒業すればその環境とはおおむねおさらばできるのだから、たかだか3年間我慢すればいいんじゃないかと主張して炎上したとの話。その背景とか人物像とか詳しく精査するつもりはさらさらないのだけど、時間の考え方としてそれはちょっと違うなということで、その点だけ指摘。

タイトルやら引用部分でほぼ終わりなんだけど、人生が仮に90年間続くとしても、その90年のうちの3年だから3%ちょっとに過ぎない些細な話ってのは間違っていない計算ではあるけど、それが成り立つのは実際に90年生きてきたからこそ言えるもの。あるいは単なる気休め、慰めにしか過ぎない。

実際に中学時代を過ごしていていじめにあっている当人にとっては、その3年間ってのは中学卒業時では15歳だから15年間のうちの3年間、大体2割にも達している。さらに物心ついてからという考え方なら3割ぐらいに手が届くかもしれない。

それに先日言及した通り、大学生位になるまでは、選択肢が非常に限られて、レールの上を走らせされているような存在でしかなく、その中でのつらい、逃げ道がなかなか見いだせないような状況で3年を過ごすってのは、大人になってからの3年とは大きな違いがある(第一色々と精神的に耐えるような知識も経験もまだ得ていない)。

単なる時間だけで考えると、一見正論のように見えても、他人事としてしか考えていないいい加減なお話だな、と認識されてしまうのだよな。比率で考えたら、中学生における3年間は、90歳なら18年間に相当するのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2018年9月 1日 07:49に書いた記事です。

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