『乳がん検診で、がんが見つかった人から、「今まで検診ちゃんと受けてたのに!」と怒られた話。』 - 乳腺専門医からみる乳がんの話[ https://t.co/ycJHUaFm7Z ]。「どうやらこの方は 、"検診を受けていれば、乳がんにはならない"と思っていたようである」。ありそう。
— なとろむ (@NATROM) 2018年8月31日
これは震災の後における防災と減災の違いとか、保険の概念とかでも説明してきたお話なんだけど、何となく的なニュアンスレベルで間違えて認識している人が多く、その認識がいつの間にか絶対論として刻まれてしまい、その期待が覆されると逆切れするという、ならどうすりゃいいのよという感の強いお話。
検診は予防接種とかとは違うのだから、検診を受けても該当する病症が発生し難くなるわけじゃない。あくまでも早期に発見して対応が迅速に行え、手遅れにならないようになるまでの話。自動車ならばシートベルトやエアバッグがあれば事故そのものを防げるように考えてしまうってのと似ている。それらをしても事故は発生するけど、その際の被害を最小限に食い留められるというもの。
地震の際の被害だって完全に防ぐ防災はまず無理で、どれだけ被害を少なくできるかという減災の方が現実的なのと同じではある。緊急地震速報で事前に揺れを感知できても、被害をゼロにすることはムリだよね、的な。
後半にもいい話が。「日本人は検診を受けていれば大丈夫、と自分の健康を行政や医療機関に委ねすぎている感がある。大切なのは、自分の健康は自分で守るものだ、という意識」。
— なとろむ (@NATROM) 2018年8月31日
検診はあくまでも自分の健康状態をより確かなレベルで確認するためのもの。それを下からといって健康になれるわけじゃない。結局、健康を維持できるかどうかは多分に自身の日頃の行動様式にかかっている(すべてが、じゃないけどね)。
生命保険に入ったからといって、死なないわけじゃない。検診ってのは健康の診断でしかない。ちょいと考えれば理解できそうな話ではあるのだけど。
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