面倒くさいお客さんと取引して儲かったことがないんだよな。
— 矢能千秋(鉄道、交通、環境、社会、心理) (@ChiakiYano) 2018年9月3日
裏返して言えば、ギャラのいいところが「面倒くさいお客さん」であることは、あまりない。打診は早い時期からあり、無茶な条件はなく、期間は余裕があり、指示事項は少なく(「細かいところのご判断はお任せします」)、回答は早く的確で、頓珍漢な指摘や支払いトラブルはなく、下請扱いもされない。
— 葛葉(レオポン㌠のフレンズ) (@Cuznoha) 2018年9月7日
方程式のような決まり事では無いし、この考えに当てはまらない事例も多々あるのだろうけど、自分の経験則でもおおよそこれは正しいような気がする。
十分な利潤がある仕事だからこそ、色々な観点で余裕があり無茶な話は無く、トラブルリスクも小さい。ただしそういう話はすぐに引き受け手が決まってしまうだろうから、すぐに遭遇できるようなものでは無い。
逆に、条件が悪くて誰も手をつけないようなものは、段々と時間が経過してますます状況が悪化していく。条件もさらに厳しくなるので、結果として対価はイマイチだし口出しも多くなるし内容もトンチンカンなものとなってしまう。逆の意味での生存者バイアスの結果といえるかもしれない。バイキング料理で時間が経過してから足を運ぶと、空のお皿ばかりで残っているのも、何だか端切れとか形崩れのものばかりだったような。
似たような話としては、空手形的なものも儲けにはつながらない。「今回は損させちゃうけど次には儲け話を」「縁をつくると思って今件では泣いてください」的なものは、次につながるような話は滅多に無い。むしろ、買い叩ける対象として登録されてしまい、次以降もひどい目に会う可能性の方が高い。仁義を持つ人には出来ない話ではあるのだけど、昨今では仁義よりもビジネスという、自分を正当化する大義名分を振り回すのがトレンドのようだし。
ともあれ、対価ってのは自分の仕事を評価する明確な物差しに違いない。一度相対しないと特性が分からない場合も多いし、一度限りのヒドイ話をあちこちで繰り返して渡り歩くような本性の人もいるのだけど、覚えておくとピンと来る事案に遭遇し、ヒドイお話から逃れられるかもしれない。
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