AIに仕事を奪われるというけれど

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少し前に米国のAIやらデジタル技術の導入事情のアンケート調査結果を記事にした時には、比較的単純な作業とかパターン化が容易な業務がAIなどに取って代わられやすい、結果として人間にしかできない仕事をする層はより一層価値が高まり、代替される仕事に従事していた人は仕事を奪われたり、AIに任せなくてもいいと考えられるほどの低賃金でしか働けなくなる、つまり二極化するのではとの懸念が多分にあった。

日本でも恐らく似たような意見が結構出てくると思うのだけど、昨今のやらかしをしてしまう組織上層部のあれこれとか、団体組織の中軸部の経年劣化ぶりを見ていると、まだAIに放り投げた方がマシなのではという感はある。ある意味その様な行動様式は「人間にしかできない仕事」に違いないのだけど、仕事の成果とか効率とか作用とかハッピーにできる人の割合とかを見ると、「人間にしかできないけど、AIに任せた方が良いのでは」というお話とも判断できうる。

「短期的にはそう見えるかもしれないけど、長期的には違うかもしれないだろ」。うん、そうかもしれない。けど、その長期的な結果こそが現状にじみ出ている悪癖とか問題点なのではないかな、と。


「AIの氾濫」とか「AIによる仕事の搾取」とかいう話では無く、より良いものを求めていく過程における選択肢において、AIが加わっただけの話と考えればいいのではないかな、と。

もっとも、AIとて自然発露したものでは無く、人が創ったもので、そこにデータが蓄積されて傾向に変化が生じていくまでの話(その蓄積による傾向の変化ですらも、作り手の思惑次第なのだけど)。万能ってわけでは無いので、やはり人により調整やらコントロールやら、セキュリティという観点での人の配置は不可欠な気もする。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月10日 07:41に書いた記事です。

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