電子マネーと現金決済と

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直接引用はしないけど、先日某社会的に名を知られている自称有識者が「お気持ちが大切、現金決済大切、電子マネーとかクレカとか分からんからイヤだ」「自分達は現金でやっていたので、世の中が電子化されつつあるけどイヤだ」的なお話を正論であるかのように騒いでいた件。自分が使う分にはどっちでも構わないのだけど、それを他人に強要する時点で大人云々以前の問題じゃないかなあ、という気もするけど、それはさておくとして。

現金のメリットをとうとうと説いていたけど、結局のところをそれを求めるような場面ではないのに、あえて求めている時点で筋違いな気がする。自動販売機に向かって世間話をしながら硬貨を投入するかい? 的な。例えばコンビニでそれを求めようとするのは、昔の雑貨屋でのお買い物と勘違いしている感は否めない。コンビニでそれをやられたら、他のお客に迷惑となるし、コンビニの店員側も今の時給では割りが合わない。それを求めるのなら、相応の対価を支払う必要があると思う。

実際に何度となく経験しているのだけど、小銭を用いるお年寄りの方って、得てして時間をかけて取り出しているので、他のお客の時間のロスになるのだよね。店舗にとってもマイナスになる。むしろ指摘されている通り、プリペイドカードの類なら、小銭よりも楽な気がする。

これって結局、駅の改札で「自動改札機反対、お気持ちガー」と騒いでいるのとどれほどの違いがあるのだろうか。


他方、電子マネーとかクレカが完全に浸透することはないだろうし、現金決済が多分に残ってしまう理由の一つはこれなんだろうなあ、というのを覚え書きとして。デジタル系の決済手段の導入って、現状ではお店側の負担が大きいんだよね。だから、取引がさほど大きくない中小店舗では、メリットよりも導入コストの方が大きくなるので、現金決済でいいや、ってことになる。個人の事業で売上も月数十万円のビジネスをしている人が、月数万円の利用コストがかかる会計ソフトを導入する必要は無いんじゃないかな、というのが極端な例。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月 7日 07:12に書いた記事です。

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