インターネットで有用な情報にアクセスし難くなるという指摘

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似たような話は先日もしたかなあ、という気もするけど。正直なところ、インターネットってインフラに過ぎないわけだから、昔からノイズな情報やらフェイクな話とか、邪魔な情報、さらにはワードサラダのようなゴミ情報まで、山ほど存在していたわけで。検索をする立場において、有用でないどころか時間のロスとの観点では無駄な情報に遭遇してしまう可能性は多々あった。

けれど外れを引く比率が高まっていないか、という指摘は肯定せざるを得ない。残念ながら数量的な比較検証は、過去のデータが無く比較のしようが無いので不可能ではあるのだけど。一方で、ノイズ的な情報が生成されるプロセスとか実情を考えると、その類のジャンクな情報の全体に占める比率が増しているのは容易に想像ができる。

利用する人が増えれば、さまざまな層における人数も増えてくる。そしてノイズな情報をばらまいて小銭を得ようとする人も増えるし、その類のツールやコンサルの数も増える。その類のツールの利用ハードルが下がれば、悪用する人はますます増える。そしてインターネットは距離や時間のハードルを低くするものだから、その類の情報でも容易にリーチしてしまう。近所の子供がいたずらをして作った落とし穴が、地球の裏側にある駅前通りで大事故を巻き起こしてしまう、そんな状況が起こりうる。

かつてはインデックス型の「信ぴょう性が高い、お勧めできるサイト」の一覧があり、底をたどるという手もあった。今でも主要ポータルで法人サイトを中心にしたニュースを検索できる仕組みがあるけど、その報道界隈のニュースとて一次ソースを当たらないと当てにならないことが多く、結局アンテナ代わりにしか使えないことも多々あったりする。

探した情報を自分の知識や経験で精査しなおす必要が生じている。それが前提ならば検索エンジンは使いやすいツールには違いないけど、できないとなるとハンドルが勝手に動く自動車のようなものとなってしまう。調べものを本や電子辞書に頼るようになったというのも理解はできる。


この類の話は、情報の量がけた違いに増え、しかもスマートフォンのような限られた表現エリアでしか取得できない状況ではよく分かる。だからこそ、報道の見出しはますます過激に、意図的な偏向を盛り込み、インパクトがあれば・アクセスを誘引できるのなら何でも許される、それが正義で正攻法で賢い手立てだと語られるようになってしまう。

検索エンジンの運営側は、どの程度実情を認識してるのかなあ。いまだに「アクセスが多ければそれが正しい」という、相関関係と因果関係をごちゃまぜにした考えを正義と断じているのだろうか。世間一般に認識される「権威」をそのまま正しいことと同等とすればそれでしらばっくれられると思っているのだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月 8日 07:59に書いた記事です。

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