ホンモノのパスワードを記載した脅迫メールとその亜種と

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本物のパスワード(PW)を記載し、「あなたの恥ずかしい動画を入手した」などと脅して仮想通貨での支払いを求める脅迫メールが横行している。交流サイト最大手の米フェイスブック(FB)などから大規模に流出した個人情報やPWが使われた可能性もあり、警察当局やセキュリティー団体は、要求に応じず、PWを変更するよう呼びかけている。

あなたの個人情報を取得した、パソコンをハッキングした、どうにかしてほしくばビットコインを払えといったスパムメールは昔からよくある話。ビットコインの前はドル送金とかがメインだったな、と。で、単なる脅しだけなら鼻をほじりながら「んなスパム知ったこっちゃねえ」でオシマイなんだけど、指摘されている通り、メールアドレスのアクセス用のパスワードまで明記されているとなると、まじハッキング? とびびってしまう。

書かれているパスワードが本当のものであるかどうか、もし本当ならIDとパスワードの組み合わせが別の場所から漏れて、そのリストを使った総当たりでやられた可能性は否定できない。他のウェブサービスへのハッキングと比べて、電子メールのハッキングは面倒くさいはずなんだけど。

まぁ、対処としては指摘の通り、パスワードを即時変更して、その上でウィルスチェック。


で、この話が出てからだとは思うのだけど、類似パターンとして、パスワードは掲載せずに同じような脅迫をするスパムが浸透している。「このメールはあなたのメアドと同じメアドから発信している。それこそが私があなたのメアドをハッキングした証拠である」という形で、パスワードを明記しなくても読み手にハッキングされたと思わせるトリックを行っている。この方が面倒が無く、不特定多数にもりもり送れるから楽ではある。

まぁ、これは随分旧タイプのトリックでしか無く、差出人は容易に偽装できるので、それを使ったまでの話。トレンドとして「ハッキングして脅迫云々」ってのが上がっているので、同様の話として脅せばビビッて従ってくれるかも、という目論見があるんだろうな。くれぐれも注意しようね、と。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月16日 06:43に書いた記事です。

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