ポイント制でのレビューは分かりやすさ誤解のせめぎあい

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数量化ってのは元々物事を分かりやすくするための手法だから、数字化されると分かりやすいってのは当然の話でしかない。その上で、同時に数字化されると色々とばっさり切られてしまうのも事実。数字は1ベクトルでの表記になってしまうので、結局はその他のベクトルはすべて切り取られてしまう。ダイヤモンドチャートならまだ複数視点での考察はできるけど、その視点の取り方が問題になるし、単純な数字化と比べたら分かりにくいのは否めない。まぁ、「分かりやすいが正しいとは限らない」とも共通するお話ではある。

ファミ通より前にどこかの雑誌がやっていたのかもしれないけど、部数の上で考えれば、間違いなくファミ通のクロスレビューこそが、おポインツ制による評価付けのテンプレを構成したのだろう。

で、名前の挙がっている山下先生とかゲーム批評とか、ゲームを評論の対象として評論していこう、評価をしていこうという、映画とか音楽と同じようなスタイルが取られていたけど、結局指摘のされている通り、手間がかかるし商品寿命が短いし、第一原則として全部プレイしないと評論が出来ないという、コスパが非常に悪いお話なんだよね。

しかも最近のゲームはプレイ時間が長くなる、商品寿命は短くなるで、ますますゲームの評論はビジネスとして成り立たなくなっている。さらにゲーム関連は内容次第であらぬ方向からあつ(以下略)。

ならばオンラインゲームではどうだろうか、ということで、一時期オンラインゲームの情報を集約した雑誌が複数展開されたけど、結局インターネットで読んだ方が早いじゃんということになり、部数は伸びずに廃刊。ウェブ雑誌としてシフトしたものもあったけど、結局既存出版と同じように色々なしがらみがあったりして休刊。要はビジネスにならないということなのだよね。お金にならなきゃ物事は成り立たない。誰も霞を食べて生きているわけじゃない。

大きな規模のゲームで継続性があるのなら、一つの社会への情報提供という形で、それこそ新聞のようなメディアのポジションとして、ビジネスになるんだけどね。昔のウルティマオンラインではそれが可能だったし、最近ではFGOの公式漫画とかが良い例かな。

あるいはアマゾンのコメントがその代替となりうる、かもしれないけど、あれはあれで色々と問題があるので、これはまだ機会があれば考察したいところ。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月16日 07:22に書いた記事です。

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