今朝がたちょっぴり触れた「ステルス値上げwiki」的なお話。評価軸が「価格」と「重量・個数」しかないことが大きな問題。そして何よりも「ぼろ儲けするためにそういうことをしている」という誘導ぶりが、誠に遺憾ではあります。「今日のプリ●ス」的な揶揄と同じ方向性です。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年10月22日
「いつの間にか容量が減っている商品wiki」なるものとともにいわゆるステルス値上げ的な話が色々とTLに出ているけど、この類の話は定期的に出回っていて、そのたびにツッコミを入れるのは面倒なので省略。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年10月21日
具体的なURLを挙げるのは止めておくけど、定期的に「ステルス値上げ一覧」的なまとめサイトやWikiが話に上がってきて、憤りを覚えるーとか、民衆は怒っているー、企業はぼったくりだーという話が持ち上がる。以前は話題に上る度にソーシャルメディア上でツッコミを入れていたけど、きりが無いので今回はこうやってまとめておく。
ツッコミどころは山ほどある。あの類の話では、比較パラメータが「価格」「重量・体積・パッケージ数」しかないのが基本で、パッケージデザインとか流通問題とか味とか需要とか構成要素とか周辺環境といった、商品を構成する要素の多分が無視されている。また、商品化する際には固定費の類、生産全体の固定費とか、一商品当たりの必要不可欠なものの勘案がなされていない。内容量が半分に減ったから価格も半分で済むという事は無い。パッケージの費用とかがそれなりにかかる。電話や電気代の固定費と同じ。
また、この類の話では「企業がどんどん暴利をむさぼっている」という主旨に落ち着くけど、それだったらそれらの企業は昔と比べて今の方がダイナミック大黒字になっていなければならない。そして企業に儲けを得させるなというのは、ブラック企業になれというのと紙一重。
そして何よりも。上げられている商品が世の中に流通している商品すべてでは無い。該当しそうなものだけを取り上げ、それが全体像であるかのように見せるのは、いわゆる「過度の一般化」という詭弁法の一つであったりする。
記録として残しておくという観点でなら特に問題は無いどころか資料性の高いものとして評価はできるのだけど。残されているパラメータが恣意的だし、そこから生じる話も感情論的なものが多いし、困った話には違いない。
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