ウェブ上の広告とそれを見ている閲覧者と

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社会に物申すというか反社的な人達がよく使う手法の一つとして、自分が気に入らないサイトに怪しげな広告とかR18的に見える広告が出ているのを指して「こんな広告を出しているなんてけしくりからん」とツッコミを入れるケースがある。でもそれって閲覧しているあなた自身の普段の行動が反映されているから、「自分はこんな属性のサイトを見まくっていたり検索しているんだよ」という実情を第三者に暴露しているのと同じだよ、ということになる。

当方もここ数か月は冠婚葬祭のサービスの広告ばかり出ていたし、最近は買取系の広告が繰り返し表示される。そういう系統のページを多数見ていたり、検索ワードで使っていたからなのだな。

一方で、ウェブに掲載されている広告の配信システムは多様に及ぶ。閲覧者のインターネット上での行動性向を色濃く反映する、さらには閲覧しているページの内容と連動する(コンテンツマッチ)方式の広告配信システムはグーグルが有名だけど、それ以外にも多数の広告配信システムはある。そして中には、閲覧者の行動と連動しない、連動をうたっているけどあまり上手くいっていないってのもたくさんある。さらにそれぞれの配信システムが抱える広告は種類も違うため、特定の属性の広告が沢山でるってことはありうる。

そして旧来の仕組み、誰がどのように閲覧しても同じような広告がアトランダムで表示される、さらには特定の広告しか出ないという仕組みもある。なので、表示される広告が閲覧者の行動性向に従ったものであるとは限らない。

もっとも、ドヤ顔して「こんな広告を出しているなんてけしからん」的な話は、該当するサイトが提示されるので、そのサイトを確認すれば、どのような広告配信システムが使われているかはすぐに分かる。そうすれば、本当に閲覧者の趣向が反映されているのか、システム上の問題なのかはすぐに分かるはずだ。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月25日 06:57に書いた記事です。

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