古本で経年劣化による変色などに関して、ページの側面が汚れていた場合、薄く削ってきれいにするという方法があるのですが、今ではそれをやると人件費の観点で採算が取れなくなるので、汚れていたら自動的に買取不可になるようですね。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年10月26日
ここ数か月の間、室内の大掃除をしたり、あちこちの業者に宅配による買取をお願いしたりした経験則での話。全般的にどうなのかは分からないけど、自分の経験に加え、ネットでの色々な口コミや相場データを見た限りでは、そういう傾向っぽいなあ、という感じ。
ネットが本格的に浸透する前の古本屋さんやその系統のお店では、本のページのわきの部分が経年劣化で汚れてしまっても、薄く裁断したり削ったりなどをして、きれいにするとう方法を用いて、新品近くに見せた上で販売するケースが多々あった。いわゆる新古本では今でもそういう手立てを用いているのかもしれない。
けれど昨今では、よほど価値のある本をのぞけばこの類の処理をしてきれいにしても、売価との天秤をかけると損をしてしまうので、汚れていたら廃棄が一番合理的という結果になるようだ。
古本に関して。電子書籍化されているものは特にですが、全般的に絶版したもの以外は、値が付かない=需要が無い・買取予想が出来ないと考えねばならない時代なのかな、と。置く場所が無ければ廃棄しか選択肢がないので、下手をすると情報の断絶が起きるかも。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年10月25日
電子書籍化されているものは特にそう。また、際立った需要はなさそうな、中途半端なレア系の本も、その専門業者でない限りはゴミ扱いされてしまう雰囲気が多々見られる。需要が多様化しているので、見方を変えればその需要へのマッチが出来ない業者に当たると、コスパの上で廃棄処分がベストの選択肢となってしまう。
このような状況もまた、紙媒体の本が売れなくなる一因なのかもしれないし、なによりも紙媒体の本そのものが失われる可能性が高まっているような気がする。5年、10年単位ならともかく、ね。
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