紙媒体の古本の価値が下がっているのかもな、買い取りの観点で

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ここ数か月の間、室内の大掃除をしたり、あちこちの業者に宅配による買取をお願いしたりした経験則での話。全般的にどうなのかは分からないけど、自分の経験に加え、ネットでの色々な口コミや相場データを見た限りでは、そういう傾向っぽいなあ、という感じ。

ネットが本格的に浸透する前の古本屋さんやその系統のお店では、本のページのわきの部分が経年劣化で汚れてしまっても、薄く裁断したり削ったりなどをして、きれいにするとう方法を用いて、新品近くに見せた上で販売するケースが多々あった。いわゆる新古本では今でもそういう手立てを用いているのかもしれない。

けれど昨今では、よほど価値のある本をのぞけばこの類の処理をしてきれいにしても、売価との天秤をかけると損をしてしまうので、汚れていたら廃棄が一番合理的という結果になるようだ。


電子書籍化されているものは特にそう。また、際立った需要はなさそうな、中途半端なレア系の本も、その専門業者でない限りはゴミ扱いされてしまう雰囲気が多々見られる。需要が多様化しているので、見方を変えればその需要へのマッチが出来ない業者に当たると、コスパの上で廃棄処分がベストの選択肢となってしまう。

このような状況もまた、紙媒体の本が売れなくなる一因なのかもしれないし、なによりも紙媒体の本そのものが失われる可能性が高まっているような気がする。5年、10年単位ならともかく、ね。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月27日 07:03に書いた記事です。

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