たまに「知識や教養が無くても検索すればその事は解るので勉強は無駄」みたいに胃う人がいますが、知識や教養が無ければ、そもそも検索するための検索ワードが解らないのである。
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2018年10月28日
何度か似たような話をした記憶もあるけど、検索機能ってのは現在も不可欠な存在に違いはないし、似たような問いかけやら主張は結構見聞きするので、何度でも。検索は便利な機能に違いないけど、それを機能として使う、さらには結果を基に使いこなしていくのには、相応の知識や教養が必要。自動車は便利な道具だけど、運転するのには自動車の概念、そもそも動態の運動にかかわる概念を知らなきゃ出来ないし、操縦技術を習得しなければいけないし、交通法規やら社会通念も会得しなきゃない。それと同じこと。
直接の検索キーワードが分からなくても、物事の連想法のような発想法ができれば、類似キーワードを並べて入力し、それに近い答えを手繰り寄せることはできる。でもその手法が使えるぐらいなら、そもそも元のキーワードは知っていてもおかしくは無いし、知っていなくても少なくとも「検索すればいいから知識や教養は要らないよ」なんて主張は絶対に出来ないはず。
ものすごい数の「ノイズ」を避けて目的のものを見つけるのって深い造詣がないと探しきれない矛盾>RT
— 松田未来 夜光雲のサリッサ連載中 (@macchiMC72) 2018年10月28日
情報そのものはグーグル様を使えばクリックひとつで出てきても「そのうちどれが目的のものなのか」を判別できないと意味ないのです。
ちなみにミリタリー系の場合...日本語で引いて目的のものが出てくるのは限られます。自衛隊系は流石に日本語のほうが出てきますが、大戦系になると英語でも検索しないと欲しいものにはなかなかたどり着けない。日本軍関連であってもです。
— 松田未来 夜光雲のサリッサ連載中 (@macchiMC72) 2018年10月28日
その場合も当然「〇〇は英語でなんと言うのか」を知っていないといつまで経っても辿り着きません。自動翻訳があろうと、例えばある部品について調べようと思ったらその部品が使われている場所や機能をある程度理解していないと正解がどれかすら分からない。
— 松田未来 夜光雲のサリッサ連載中 (@macchiMC72) 2018年10月28日
ミリ系ではよくバカにされるWikipediaも、ある程度の知識と理解があれば必要な情報だけを選んでガイドに使うことが可能です。それでもやはり英語版のほうが同じ項目でも情報量が圧倒的である場合が多いですが。
— 松田未来 夜光雲のサリッサ連載中 (@macchiMC72) 2018年10月28日
長年こういう仕事をしていると、知識の量は外部媒体の強化でなんとかなっても、体系や概念を理解していないと何の意味も無いなと分かるようになりました。全体の輪郭を認識できてないと「群盲象を評す」になってしまうのです。個別の知識の正誤だけ分かっても、その事柄を理解したことにはならない。
— 松田未来 夜光雲のサリッサ連載中 (@macchiMC72) 2018年10月28日
あと、写真検索なら外国語で引いたほうが圧倒的に大きい写真が出てくるぞ(笑)
— 松田未来 夜光雲のサリッサ連載中 (@macchiMC72) 2018年10月28日
「アラスカ州のアナクトブックパス周辺の風景」なんて日本語では観光案内サイトぐらいしか引っかからないので資料に使える写真は殆ど出てこない。
松田さん@macchiMC72 の言う通りなのだけど、特定の事柄を調べる時に全体像をある程度把握できないと情報の精度を判断できないし、探している対象を見誤ることが発生しやすい。図書館や書店に比べるとネットは探していないけど大事な情報は見落としがち。背表紙と目次が一望しにくい故の短所ですよ。
— 兼光ダニエル真 (@dankanemitsu) 2018年10月28日
具体的な例をいくつか挙げているけど、まさにこれで、専門的な話になるほどベースとなる知識が無いと、欲しい情報をたぐい寄せることも難しくなる。Wikipediaは内容そのものよりもアンテナ的な使い方が大切だとか、英語の情報の方がより欲しい内容だという事も多かったりとか、ネット上の情報は必要な部分が切り抜き状態で出てくるのでその情報の信ぴょう性を確かめるためのベース部分を掌握し難いとか周辺情報を引き寄せにくいとか(ネットの情報を否定しているのではなく、使いこなすのには相応のノウハウが必要だってこと)。
資料となる書籍は持っているだけじゃダメで、それを読んで知識とし、さらにどの情報がどこに書かれているのか、必要な時にすぐに参照できるようで無いと意義が無いってのと似ているかな。ネット上の情報は検索を通してたどることが出来る巨大な図書館のようなものだからね。
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