何が起こってるんだ、これ...。2014年以降の文庫本の販売額、壊滅的だ...。
— 日比嘉高 (@yshibi) 2018年11月3日
出典:日本出版協会 日本の出版統計2017https://t.co/vHd7bp8Q3X pic.twitter.com/Ots4Yenab0
別の表。これを見ると、2014年以降激減という印象は弱まるか。まあ顕著に下がってはいるけども。しかし、雑誌、すごいなぁ...。そして児童書が増えているのに驚く。
— 日比嘉高 (@yshibi) 2018年11月3日
出典:ガベージニュース(元データは日販「出版物販売額の実態」2018年版)https://t.co/tNPnylCvtx pic.twitter.com/9IPs1hhWU6
数日前からセルフサーチにかかっていた事案。文庫本がこの数年でダイナミック売れなくなっているよというもので、一枚目のグラフは正直「グラフの罠」を巧みに使っているのですげー下がっているように見えるけど、というトリックだったりする。
一方で文庫にスポットライトを当てると、確かにこの数年減少度合いが増している。いや、文庫に限らないよ、これ。特に雑誌がボンガボンガ状態でしょ......というツッコミはさておき。
携帯性を考えないなら、文庫はただの小さくて安い本ですからね。
— ろくせいらせん (@dddrill) 2018年11月4日
最低限、スマホより見やすく、そしてコンパクトで軽くなければならないのかもしれない。
— ろくせいらせん (@dddrill) 2018年11月4日
文庫本が売れなくなっているのは、それだけ需要が減退しているから。「最大の理由は団塊の世代が通勤しなくなったから」という指摘もあったけど、その下の世代は相変わらず通勤しているわけで、それが大きな理由とは考えにくい。
需要が減退した理由はというと、色々と要素は考えられるのだけど、やはり大きなのはスマホの登場だろうなあ、と。スマホの方が便利だし色々なことができるし、拡縮も自由。視力が落ちても手元のライブラリを活かし続けられる。面倒くささも無い。少なくとも文庫本とか、そして同じく売上が落ちている雑誌に関して、内容が需要に合わないからってのは考えにくい。
インターネット時代に雑誌の売上が落ちてるのって「iPhone が出たので iPod の売上が落ちた」くらい自然な現象であるし、雑誌の内容に原因を求めるのは「リスナーはやはりCDを求めてるのではないか」とか言い出すくらいナンセンスであるな。
— 柞刈湯葉(イスカリユバ) (@yubais) 2018年11月4日
結局選択肢が増えたから一つの選択肢に対する選択者が減ったまでの話。自分の街に雑貨屋さんが一軒しか無かったときはその店で色々と調達する必要があったけど、コンビニやスーパー、デパート、文具店などの専門店ができれば、それぞれの需要に応じた店に足を運ぶことになる。面倒くさい時はある程度集約できるデパートなどでまとめて一度に買ったりもする。少なくとも雑貨屋さんがこれまでと同じような売上を計上することは考えられない。その程度の話でしかないのだよね。
環境の変化はどうしようもないことではあるけど、それを肯定すると面倒くさいことになるし、数字を戻すのには何か画期的なことを考える必要があるので、それが大変なことになるから、それをするぐらいなら現状を否定した方がいいよね、ということなのかもしれないな。あるいは様々な要因を精査して詳しく状況を判断しようとしているうちに、本末転倒に陥ってしまっているとか。
まぁ、文庫本の類に限れば、スマホが代替しちゃっているってことでほぼ間違いない気はするのだけどね。資料として集めるようなケース以外は、ほぼ読み捨てとしての存在だったし、性質的には雑誌に近い。ならばスマホでいいじゃん、ということになるから。
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