ケインズ経済学では「不況のときこそ税金の無駄遣い(公共事業など)をすべき」と主張するけれども、庶民の経済感覚では「不況のときこそ税金は無駄遣いすべきでない」と考えるものなので、合成の誤謬で果たして経済が停滞する。
— 済州島みかん(@99mina_jeju) 2018年11月8日
日本の「失われた20年」は、大体この理解で合っていると思う(笑)
いわゆる「砂漠に穴を掘る」的な話ではあるのだけど、タイトルやら引用文ですべてが終わってしまう話。病人に例えれば、体調不良ならばお薬を投与したり点滴を打つよね、あれと同じなんだな。体の調子が悪いからといって、必要なものも口にしなければ余計に具合が悪くなってしまう。無論無理をするなってのもあるけどさ。
で、家計と同じ感覚で、収入が減ってきたら節約しなきゃとなると、余計に首が閉まることになる。その感覚はあくまでも自分自身の中で経済が完結している場合の話。ああ、そうか、アレだ。収入減って子供の体調が悪くなってきたからといって、医者に通うのを止めたり食事を減らしたら余計に体を壊すのと同じだ。
いちおう宣伝しておきます。ケインズ経済学に関心のある初学者には、次に挙げるマンガをオススメします。実は中学レベルの数学がわかれば、ケインズも理解できるんです。
— 済州島みかん (@99mina_jeju) 2018年11月9日
ケインズ(著)Teamバンミカス(作)『雇用・利子および貨幣の一般理論 まんがで読破』(イースト・プレス) pic.twitter.com/5iiRukjSkN
雇用・利子および貨幣の一般理論 (まんがで読破 MD134) https://t.co/45uLoxjWEM アマゾンで確認した。>>RTs pic.twitter.com/iDfudkfHH0
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年11月11日
この辺りの話は随分と昔から経済学の基本として語られてきたもので、ケインズなどでも十分概念は理解できるはずなのだけどね。自分の家計と同じような、という身近な感覚に惑わされて間違った判断をしてしまうのは困りもの。漫画で云々ってのは一つの方法論としては悪くない。学ぶテキストの内容がアレだと困りものだけどね。
まぁ、正直なところ、個人や世帯単位で節約したって一向にかまわない。ただ、公的機関や国そのものが同じようなことをしろ、というのが間違いであることは理解してほしいものだな。
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