たとえば、日本語には褒める表現が少ないと感じたら、何かを論評しているものを、その点を意識して見ています。新聞の書評、映画誌、オーディオ誌は、(まともな文章を書ける人が書いて、きちんとした校正校閲を経ている)褒める表現の宝庫です。どこにも出かけないヒキコモリのわたくしでもできます。
— 葛葉 (@Cuznoha) 2018年11月11日
統計的なものは取りようがないし、お世辞は苦手だという話もあるのだけど。日本語として、そして自分自身のボキャブラリーとして他を持ち上げる、褒める表現が少ないって感じることは結構ある。で、そのような時にどうすればいいかというと、本屋に足を運んでヨイショ辞典的なものを......というのも芸が無いし、そんなものがあったとしても書かれているあれこれを自分のものにできるとは思えないので、他人の実践されている誉め言葉を目にして栄養にしてしまうのが一番楽かもしれないというお話。
で、褒める言葉の宝庫としては、エンタメ・芸術方面の評論誌。本来ならアマゾンのコメントも加えたかったのだけど、最近ではやらせやらネタ話に走っているのが多くて、逆に変な言い回しを習得してしまいかねないから困ったものではある。校正もかかってないし。
ただ、雑誌や新聞の書評にしても、最近は色々と首を傾げるものもあるので、鵜呑みにするのは難しかったりする。見極めが肝心。
オーディオ評論はですね、音の特徴や質や違いを言葉豊かに表現するという、超高度な言語技術が駆使されているので、まったくこれっぽっちも興味がなくても面白いと思います。音楽畑の人は言葉の選び方や使い方が独特なので、音楽雑誌もおすすめであります。毎月、はっとする表現がどこかにあります。
— 葛葉 (@Cuznoha) 2018年11月11日
専門誌の場合はその専門業界における特性が活かされたものとなる。エンタメ・芸術系はその方面の言い回しのバリエーションを楽しむ、自分のものにすることができる。まぁ、要は技術を盗むというものだ。食事関連だったらグルメ系の記事とか、戦史ものだったら同じジャンルの小説とか。
単なる娯楽、遊びの時間のように思えるかもしれないけど、自分の引き出しを増やすのに欠かせない経験だと思えば、読書も楽しくなるというものだな。
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