9月職種別有効求人倍率、建築と保安と医療専門職の求人倍率激高で、一般事務は無茶苦茶少ない。東京五輪と復興建設特需と高齢化で建築(現場の保安含む)と医療業界が大慌てで求人し、サービス業から人流れて玉突き的に人手不足の構図、一方事務職は人余り。職種のミスマッチで「人手不足」じゃない。 pic.twitter.com/37fb1XbQBA
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2018年11月18日
職種による人でのミスマッチ解消は「サービス業=給与を大幅に上げる」「建設=元職人の活用」「医療=人材育成」...の推進が必要。現状で外国人労働者入れるとサービス業は楽になるが、日本人の給与上昇機会を潰す。経済界の人手不足移民大合唱は、どう考えても「奴隷が欲しい」以外の何物でも無い。 https://t.co/17Lej4W9FA
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2018年11月18日
雇用のミスマッチは確かに人手不足の一因には違いないどころか大きな要因ではある。労働力人口の実情を見れば、働きたいけど働けないとか、働けるけどまだいいかなあという人は結構いるので、そういう人達がさらに少なくなるような手ほどきが必要(差配に投入するリソースが大きくなりすぎると、他の手立てを講じた方が効果的という臨界点に達してしまうのだけど)。
で、今件では指摘されている通り、職種によって大きく求人倍率に差異が出ているのが分かる、のだけど、これもある程度仕方が無いところがある。求職する側が求めている職種じゃなきゃイヤだと言えばそれまでだし(雇用市場が健全化してくると、我慢して望まない職種に就職しなくても大丈夫かもとの思いが強くなり、ミスマッチ感が強くなる)、技術や経験が無いと就労できない職種も多分にある。例えば医師とか薬剤師はその方面の資格が無いと就業できない。
他方、事務職はすべてがじゃないけど、比較的にハードルは低い。なので、求職者は多いし、求人数はさほど増えていないので、求人倍率がもりもり感になるのは当然の話。
職業計の有効求人倍率が1.48ってどこの数字だろう...ってあれか。職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))か。 https://t.co/UeWNUzwsiw pic.twitter.com/1WSYcMsyGT
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年11月18日
また、データは出ていないし出せないし、特殊な事情で無いと年齢や男女別の区切りはアウトになるのでデータそのものが無い気もするのだけど、事務職の場合、技術革新による少人数化に加え、高齢者の再雇用者の多分がそこに収まっている可能性もある気がする。再雇用で充当してしまうから、外部からの求人というステップに進まない、と。
まぁ、奴隷というか、かつてのデフレ時代同様の雇用条件で雇用できるような人員が欲しいという本音は指摘の通りで。「外国人就労者が欲しい」とする意見の内側、というか実情は、まさにそれだからね。人手不足、人材プールが枯渇しているってのは要するに、今までと同じように低賃金でこき使える条件で探すと見つからないだけの話。社会環境の変化を認めない、認めたくないって考えが「人材不足、外国人就労者が欲しい」であり、その中身は「(これまで通りに安値でこき使える)人材不足、(安値で使えそうな)外国人就労者が欲しい」だからねえ。それをしっかりとアピールすればまだかわいげもあるのだけど、単に人手不足人手不足とだけ大騒ぎし、自分達はかわいそうな存在だとするから始末に負えない。
先日の【「人手不足」と騒ぐけど、一番不足しているのは報道の「人材不足」では無いか】と同じく、社会の変化を頑なに否定する、変化を肯定したくない人達が、淘汰されたくなくてあがいているまでの話でしか無く。あがくのは勝手ではあるのだけど、周囲に迷惑をかけるのは止めてほしいな、という気がする。
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