過労で意識飛びそうなのに無理して描いた絵は後で見ると狂ってて描き直しが必要になることが多いから、ちゃんと寝てから描いた方が結局修正の時間と手間を考えると効率がいいのは多くの漫画家が体験してる。医療や教育の場でもたぶん同様しかも絵がヘタになるとかじゃない子どもの教育や人の命の問題;
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年11月25日
昔「じゃりン子チエ」のアシスタントしてた時、はるき先生が徹夜続きで意識もうろうとして、気がついたらおばあさんの顔かなんかのとこにちっちゃな漫画の原稿用紙を描いてコマ割ってたってことがありました;
— 山本貴嗣 (@atsuji_yamamoto) 2018年11月26日
寝ている時間は寝相を悪くしたリ夢を見たりはするけど、基本的に自分の思うがままの行動はできないので、何となく損をした気分になる。寝ている時間を削ってあれこれしたいな、寝る時間だけどもう少しこれをしていたいという経験は誰にもたくさんあるはず。
けれど指摘されている通り、そして経験則を持つ人もたくさんいるように、睡眠時間を下手に削ると自分の能力も同時に削られる。以前記事にした水木御大の話とか、米国の調査機関の調査結果を思い出す。ぶっちゃけた話、睡眠と効率や判断力の関係は人によってそれぞれだし、環境などの前提条件にもよるから、よほど大規模な統計を取ってそれっぽいという形での結果を出していくしかない。
少なくとも、睡眠時間を削って効率が高まったとか、まったく問題なかったというケースはほとんど無い。たまに徹夜するとテンションが異様に高くなって変なものが出てくるってのはあるけど、それは単に安全弁が外れて変な部分の要素が脳内ロジックに加わったとか、危険な状態となってアドレナリンが出てきただけの話な気がする。
時間が無いからと無理に睡眠時間を削って、さらには徹夜で作業をすると、大抵は変なものが仕上がって、量は揃ったり形は出来ているけど、品質的にダメダメで結局手直ししなきゃならないってことになる。無理なスケジュールで無理やり工期に合わせるとバグが発生しまくって結局手直しに時間が余計にかかるし、アニメで本放送の時にゆがんだ映像が完成してDVD版でほとんど手直しせざるを得ない以下略。
漫画とかならまだしも(いや、よくないんだけど)、指摘されているような医療や教育など他人が直接、すぐに影響を受けるような場面でそういうのは非常に困る...というか取り返しのつかないことになる。工事現場とか公共交通機関もそうだな。いや、よく考えるとすべての面において問題だ。
RPGでも睡眠を取ることでMPもHPも回復していく。ゲームの世界ならポーションでMPやHPの回復はできるけど、現実世界ではそんな便利なものは無い。いや、SP(精神ポイント)も回復するって考え方の方がいいかな。SPは行動でどんどん消費されて、少なくなってくると行動の成否チェックが難しくなってくる、とかね。
人によって、さらには状況によって適切な睡眠時間は異なるけど。少なくとも日中にあくびが出たり眠たさを覚えたら、睡眠時間が足りない、そのせいで自分の効率が落ちているという認識はしておくべきだろう。
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