そういえば大昔、CRTを斜めに机の中に埋め込み、見下げる視線で仕事ができるデスク、っていうのがあったけれど、もはや30代でも知っているか怪しい世界ではある。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年12月20日
CRTってのはCathode Ray Tubeの略で、ブラウン管を用いたパソコン用画面表示装置。奥行きがあって重たくて、そして高い。今では液晶タイプに取って代わられちゃったけど、昔からのパソコンがある場所ならいまだに使われているかもしれない。まぁ、CRTの方が表示の観点で良いとの主張もあるのだけど、薄くて軽くて安いというメリットにはかなわない。実際、大きなCRTを使うとなると、のせる机の重量制限とにらめっこしたとか、地震の時には超やばいとか、引っ越しや模様替えの時は腰に注意とか色々と。
で、そのCRTについて、机に斜めの穴を開けて埋め込んで、見下げる視線で作業ができるっていうデスクがあった。今では何それ? という感想しか持たない人が多分だろうけど、調べてみると確かにそういうものは実在していた。
CRTとともに去りぬ──落とし込み式PCラックが欲しかった - ITmedia PC USER https://t.co/1DjQ2q7K2s 2008/07
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年12月20日
パソコンラック https://t.co/bDJnshCNCG 水平・傾斜モニター落とし込み式ラック 17インチCRT液晶モニター設置可能 pic.twitter.com/qhKR1nJjzO
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年12月20日
記事書いてる人、落とし込み式PCラック長時間使ったことないんだろうなぁ。アレのメリットにはモニタの奥行き軽減なんてなくて、目的は「視線を下げて作業できることによる疲労軽減」なのよ。 長時間モニタと向き合う人にとっては、視線が水平か若干斜め下かで首に掛る負担が大幅に変わるから。 https://t.co/1Wzjz7UYbk
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2018年12月20日
あのデスクって、ブラウン管の正面から出る電界波をまともに受けないようにする的な意味合いだと聞いたことがある。
— 箱崎りぐれ (@regreh) 2018年12月20日
そういえば昔はアース付きの画面フィルターとかOAエプロンとかあった。 https://t.co/FM8vp7Y7Iu
引用文に関する指摘にもある通り、この落とし込みCRTは奥行き軽減というよりは視線の問題が大きかったりする。また、当時騒がれていたお話として、直接CRTの電界波(電磁波の一種)が直接身体に当たらないようにとの配慮が云々ってのもある。OAエプロンとかも流行ったとの記録もあった。
まぁ、何が言いたいかというと、パソコン向けの画像出力機器がCRTから液晶に取って代わられるという環境変化が生じると、関連物品も姿を消してしまうよね、というお話。似たようなものとしては、従来型携帯電話のアンテナにつける、謎の「電波の入りをよくするアイテム」とかね。
使う人に合わせて進化! 日本のキッチンの歴史 - リフォームタイムズ【SUUMO】-リフォーム・リノベーションのプロが発信する情報- https://t.co/h8FNrBnYri 2016年の記事 pic.twitter.com/09HfEkQhNP
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年12月20日
アイテムの世代交代では無く人間の平均値的なパラメータの変化で変わっていくものもある。これが良い例で、昔と違って今のキッチンではやや背丈が高くなっている、これは使う人の平均身長が伸びたからというもの。そういえば通勤電車のシートが大きくなったのも、利用客の身体が大きめになったからってのがあったなあ、と。
あと数十年もすれば、埋め込み式の斜めな穴がある机も、骨とう品扱いされるようになるのだろうか。そもそもどのようにして使うのか自体分からなくなっているかもしれない。
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