Apple、ニュース・雑誌購読サービスを2019年初めにスタート(Bloomberg報道) https://t.co/0gJNpOhgdx
— TechCrunch Japan (@jptechcrunch) 2018年12月13日
この話、ちょっと見えづらいところがあるけれど、ひとつの本質として、サービスに参加する側から「読者の情報がわかるかどうか」が論点かと。というのは、アメリカの雑誌は日本と違ってそもそも定期購読が多く、「読者の属性がわかっている」ことが広告展開にも大きく響いていたので。 https://t.co/OoopOXhfDz
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年12月13日
アップルは「利用者のプライバシーとビジネスを切り離す」ことを是としていて、これまで何回もあった同じようなサービスの立ち上げで、読者データなどの点もあって出版社側との歩調があっていなかった。で、今回はどうなのか、(不勉強ながら)自分側はちゃんと追いかけてなくて......。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年12月13日
ちなみに、日本でもdマガジンのビジネスモデルのコアのひとつは、「雑誌をウェブと同じように、読者データを計測可能にして渡すこと」がある。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2018年12月13日
今件はあくまでも米国の話で日本に来るかどうかは不明だし、来たとしても色々と難しいものはあるのだろうなあ、という前提で、話としては興味深いので。先日の「本屋がつぶれたのは雑誌市場が縮退しているから」ってのと浅からぬ関係がある。
単発物の書籍と異なり、雑誌は定期的に購読されることが前提となる。だからこそ連載物で構成されているわけだ。テレビのアニメ番組とかドラマのようなものだな。
継続的に購入されるってことは、保険ビジネスと同じで安定した売上が期待できる(それこそ国と国民との関係みたいなもの)というのが極めて大きいけど、それに加えて購入層がある程度安定しているので、そこに向けて調査を行うこと、属性を確認することで、色々なリサーチをかけることができるようになる。データの使い道に長けていれば、これは値千金の価値がある。ところがアップルではその辺のプライバシーデータをビジネスとは別のものにしているから、どうなるのかなあ、というのが指摘だったりする。まぁ、ビッグデータ化してしまえばプライバシー云々はスルー出来る、という発想も以下略。
新聞が基本的に月ぎめをビジネスモデルとしているとか、中小の本屋は雑誌販売を基軸にしていたとかいうのも、結局定期購読がメインだから。属性取得による市場調査をどこまで活かせているのかは謎だったりする。結局、本屋も新聞も苦戦している一因は、データを持つ立場にありながら、それを活かせていないからではないかなという気もする。アマゾンでの定期お得便も似たようなもので、こちらは結構活用しているのではないかな、自動化されているっぽいけど。
ちなみに米国の場合、定期購読するとめがっさ値引きするのもポイント。以前 ほとんど定期購読...米ニュース雑誌の販売の実情をグラフ化してみる(SMN2015版) https://t.co/VVlNkXjPGc で紹介した、こんな例も。従来1冊4.99ドル・年間52冊で259.48ドルのものが、1年間の定期購読ならまとめて24.00ドル pic.twitter.com/CI9K6zdAwk
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年12月13日
この手の雑誌だと「たまに買う」「読みたい記事があったら買う」読者が多いので、たまに買う人を定期購読に呼び込む為でしょうね。
— タキ (@tuxeta) 2018年12月13日
マンガ雑誌をたまに買う人は読み切りや付録目当て以外ほとんどいなさそうですが。
米国では定期購読の場合、無茶苦茶値引きするのも特徴の一つ。これ、例えば週刊ジャンプが1年間定期購読なら9割引きとかいう形になったら、当方も購読しちゃうよなあ。指摘されている通り、単発買い層を引き込む効果は山ほどありそう。
客の"つなぎ止め"を...飲食業界に『定額制』の波 ラーメン1杯毎日食べられて月8500円の店も | 2018/12/13(木) - Yahoo!ニュース https://t.co/IVIurutHF8 @YahooNewsTopics タイムリーな話
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年12月13日
そういや最近、ファストフードでもこの考えを使っているような施策が増えてきた。すき家の割引クーポンが毎月発行するようになったのが好例で、日の出流定額制クーポンも似たような感じ。こちらは安定客の創生がメインだけど、データを抽出して分析すれば、何倍もの成果が得られそうな気がする。じきに、例えばマクドナルドやミスタードーナツ、いきなりステーキ辺りでも似たような話が出て来るんじゃないかな、というのは考え過ぎかしら。
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