連載物の単行本と紙媒体と電子媒体との関係の話

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ぶっちゃけると単行本の続きもので電子書籍版しか出ない、最初は紙媒体と電子書籍の双方で出ていたけど途中から電子書籍版しか出なくなったってのは、採算性の問題があると考えてよい。最低これぐらい出せる目論見が立たないと紙媒体でのOKは出ないけど、電子書籍なら単行本化のOKラインは1ケタ下がるよ、的な。まぁ、電子書籍でも出るだけ嬉しい話で、下手すると連載そのものは一応終わっているのに、単行本そのものが出なくなり、書棚には中途半端な尻切れトンボの状態で収まることになるってケースが多々ある。

途中から電子書籍のみとなったものに関しても、読者にとっては「単行本が出なくなって尻切れトンボ」と同じ状態と判断しても仕方が無いような状況になってしまう。何しろ紙媒体で途中までそろえていたのに、それ以降は電子書籍のみとなるので、本棚にも端末にも中途半端な一覧が並ぶことになる。正規の購入者なのに、これは理不尽。

その観点では指摘されている通り、紙媒体で購入した人限定で、電子書籍版を無料配布ってのはアリな手法だと思う。すでに一部の雑誌や単行本では行われているようだけどね。

地味ではあるし数字としてすぐに大きな結果が出るわけでは無いけど、取りこぼしを防ぐことはできるし、読者の安心感はそのシリーズや出版社へのロイヤリティを高める施策になることに違いは無い。こういう地味な読者へのサポートが、中長期的には効果を発揮することになるのだけど...数字がすぐに出ない類のは、軽視されがちではある。

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このページは、不破雷蔵が2018年12月15日 07:24に書いた記事です。

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