「自分は不安だから」と他人の物を盗んだり、他人の首を絞めたりしてはいけません。ましてや「楽に稼げるから」ならなおさら。それを平気でやっているのが、不安商法なのですよね。
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) 2018年12月12日
「感情論最優先」的な昨今の風潮にも通じるものがあるのだけど、自分は不安だから、疑問に思うからという状況を免罪符にして、普段は許されない、忌み嫌われている物事を正当化する節が見受けられる。行為側の不安感情を抜きに考えれば絶対にダメだろ、という内容のものも、当人が不安に思っていたから仕方が無いよね、という話になりがち。しかもそれを不安だと思った当事者が主張して正当化するから、理不尽さはひとしおのものとなる。
例え「自分は不安だから」としても、他人の物を盗んだり、他人の首を絞めたりしてはいけないんだよね。免罪符には成りえない。衝動行為の原因としては説明できるけど、それを正当化しちゃいけないってこと。腹が減ったから無銭飲食をしていいのかというのと似たような話ではある。
さらにはこれを稼ぎの手段として用いるケースもある。他人にそれを強要したり誘導したり、他人がそういうものだから仕方ないよねという形で「親切な人」の立ち位置から許されない行動を取り、何か怒られたら「あの人が不安だからやってあげてるの、あの人のことが可哀想では無いの?」と正当化する。これがよくある不安商法なんだよね。
人は感情の生き物だから、不安を生じるのも仕方が無い。けれどそれを悪用したり、他人の不安やダメージを与える行為の正当化に用いてはいけないのだよね。
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