料理人の父に一人暮らし始めたての時に「出汁の作り方教えて」って言ったら「出汁の素使え。家庭料理は作るのを嫌いになったら終わりだから、最初から手間をかける必要はない。上達して、余裕ができて、やりたいと思ったら出汁を取ればいい」って言われた。
— しゅがめい子 (@meiko628) 2018年12月18日
材料を全部自分で調達して来て一から作ることをことさらに重宝する人もいるのだけど、合理的な考え方をすればこの話は当然至極でしかない。実は該当企業が悪の結社で人々を洗脳したりぼろ儲けをするために、商品に何か怪しいものを入れているのならともかく、普通は長年の研究や試行錯誤の末に、手間暇をかけずに、行程を省略できるように、使い手が楽になるようなものとして商品を創り出し、売り出している。
家庭料理には何が必要なのか、作り手側のポジションで考えれば至極当然な結論ではある。確かにだし汁から作り始めればカッコいいし自己満足は得られるかもしれないけどね。それでオシマイだし。シャレじゃない。
この感覚って実際に自炊をしてみるとよく分かる。材料を揃えて全部刃部で創ろうとすると手間はかかるし材料も無駄になるしで、結局節約にならない。できる部分はショートカットをするのが一番賢い方法になる。余裕が出てきたら、少しずつ自前にしていけばいい。
「出汁の素も麺つゆも、需要があるから研究されて作られてる。それは手抜きじゃなくて、選択のひとつ。無理をして嫌いになるよりは、それを使って美味しく無駄なく料理を作れるようになった方がいい」って言われたので、わたしは料理が上達したよ。
— しゅがめい子 (@meiko628) 2018年12月18日
ちなみに教えてもらったのは「ワンカップくらいのお湯に『出汁の味がするなー』ってくらいの素を溶いたら、少しの塩と少しの醤油、さらにその醤油よりも少ないみりんを入れたらおっけー。これで何にでも使える」といつ大変わかりやすい説明を受けました。
— しゅがめい子 (@meiko628) 2018年12月18日
RTで思い起こすのは甥っ子たちに教えた事だなぁ。
— 糧食班長・風間 (@RyousyokuHancho) 2018年12月20日
冷凍食品をはじめ、様々な便利食材・調味料は決して手抜きじゃ無い、それが完成するまでの時間は実は下ごしらえ時間なのだと。
例えば、3人が2年掛けて完成した品なら【のべ時間】で{1人が下ごしらえに6年も掛けたのに匹敵する}物なのだ、と。
どんな一流の職人だって、たとえ自分が作る食材を畑で作るどころか、その土作りから下ごしらえに含めたとしても6年も下ごしらえに時間かけた者は居ないだろう。
— 糧食班長・風間 (@RyousyokuHancho) 2018年12月20日
10人のチームが開発に7年掛けた冷凍食品だったら、下ごしらえ70年掛かったのに匹敵する労力掛かってるのだ。
安心して使いましょう。
ショートカット用の商品はいずれも専門家による知恵の結晶。その対価が商品の価格として上乗せされている。買ってきた総菜とか冷凍食品だって、知恵の結晶を対価で買い取ったまでの話。お金ってのはリソースの概念化したものだと考えれば、容易に理解はできると思うのだけどね。
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