旅行と現場至上主義と出羽守と

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年末年始のお休みを利用して観光地に足を運ぶ人も多い。普段の生活環境から離れて新鮮な状況下で時を過ごすのはリフレッシュの方法としては最強のものだし、普段からあこがれていた場所にいって色々と堪能するのも素晴らしい休暇の楽しみ方ではある。

されど、その場で感じた事を「個人の感想です」に留めるのではなく、真実であり全情報であり確定的なものであると認識されると困ってしまう。それが全体像であるとどこの誰が保証するのかね、的な。

実体験はとても大切。けれど、自分の虫眼鏡だけでのぞいた世界が、その世界の全貌を指し示していると考えるのは軽率に過ぎる。こういう面白いものがあったよとの感想はいいけど、だからこの地はすべて面白いとか強固に語るってのは違うんじゃないかなと。


こういう観点もある。旅の恥はかき捨て...とはベクトルが違うかな。たとえデタラメを言ったとしても、責を取る必要が無いから自由に物言いができる。そういう悪意すら持っている可能性もある。

結局この辺りの問題って現場至上主義とか出羽守の話と軸を同じくするところ。現場の声は大切だけど、それを抽出する人の感性とか思惑とか、抽出する対象の領域については考慮せずに、まず正しいという結論がはじめにあって伝える場合が多いし、そしてそれを鵜呑みにしてしまう風潮があるのも否定できない。むしろそれを利用、悪用しているタチもあるから始末に負えないのだよねえ......。

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このページは、不破雷蔵が2018年12月31日 07:57に書いた記事です。

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