【年末年始あるある①】
— Dr.リノ (@awaguni_deko8) 2018年12月31日
年末年始、帰省中に体調を崩して初めての病院を緊急受診する患者さんが増える時期です。この時期の時間外受診で困ったことあるあるをいくつか紹介します。
・いつからどういう症状があるのか、すでに内服している薬があるのかなどを、連れてきた人が把握してない。
続
【年末年始②】
— Dr.リノ (@awaguni_deko8) 2018年12月31日
「主訴」をハッキリさせることは診療の第一歩。例えば、同じ「咳」でも
・1ヶ月前からダラダラと続く軽い咳
と
・昨晩から急に出現した咳
では全然違います。「何やよく知らんけど、とりあえず自分は言われて孫を病院に連れて来ただけ」だとこちらもなかなかしんどいです
続
【年末年始③】
— Dr.リノ (@awaguni_deko8) 2018年12月31日
・アレルギー
自宅とは違う居住環境で喘息やアトピーを悪化させるお子さんが多いです。また、可愛い孫にあれこれ食べさせたい祖父母の方も多いです。が、アレルギーを決して甘く見ないで下さい
間違っても「甘やかしすぎ」とか「ちょっとくらい慣れさせないと」とか考えないで。
続
【年末年始④】
— Dr.リノ (@awaguni_deko8) 2018年12月31日
・服薬、生活の乱れ
普段と違う年末年始の雰囲気でいつもの薬を飲み忘れたり、睡眠不足、疲れが溜まりがちになります。去年は特にてんかん発作の救急搬送が多かった東京、香川、鹿児島など、全国のかかりつけ医さんに診療情報提供書を書いた思い出。皆さん気をつけましょう。
続
【年末年始⑤】
— Dr.リノ (@awaguni_deko8) 2018年12月31日
・時間外診療である
「普段なかなか受診できないから来ました。いつもの薬を3ヶ月ぶん下さい」や「元気だけど悪いところがないか、とりあえず全部調べて」などは、基本的には普段の時間内診療に行うことです。スタッフと医療資源の限られた時間外診療である事をご了承下さい。
年末年始はお医者さんも休業状態となる。一方で田舎に帰省しそこで発病したり体調を壊したりする可能性は多分にある。先日触れた、普段慣れない環境で色々とやらかしたり、やらかされてしまったりするという事例は、案外ありがちだったりする。
で、普段通いなれている病院と同じ感覚で出先の医療機関に足を運んでも、ただでさえリソース不足の状態に、一見さん的な人が来られても「わけわからん」となるのは当たり前の話。ちょっと考えてみれば当たり前の話なのに、これすら分からない人ってのが結構多いんだよね。公共サービスはすべてフルスロットルで用意されていて、それはどのような場所でも変わらない。お客様は殿様です、いうことを聞けぇぇ的な。
旅行をする時には最低限、保険証とお薬手帳と常備薬の実装。これを忘れずに。それがあるだけで随分と頼りになる保険となる。あとは先日も触れたけど、無茶ぶりやら昔の「常識」にとらわれた人には要注意(アレルゲンの問題とかね)。
救急外来の受診については、
— KGN (@KGN_works) 2018年12月31日
1.救急外来が開いてるとは限りません
2.小児科医や専門医はいません
3.「いつものお薬」と同じ物が貰える保証はありません
4.最大でも『次に病院が普通に開いてる日』までの分しか処方しません
滞在先の自治体ホームページで、休日夜間診療の当番を確認してください。
1ヶ月~6歳のあいだの年齢のお子さんについては、日本小児科学会がこんなサイトを作ってるのでご参考にどうぞ。
— KGN (@KGN_works) 2018年12月31日
子どもの救急https://t.co/ey3h5UkrBk
小児救急電話相談についてはここに書いてありますhttps://t.co/AdRcUEZ8TF
今年はゴールデンウィークが10連休になるということで、年末年始同様、あるいはそれ以上の医療関連のドタバタが生じるリスクがある。注意をしておくに越したことは無い。特に子供連れで旅行に出かける人は、これら医療関係の情報の取得整理も準備の一つとして心掛けておこう。
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