すぐ目の前にあるものでも気が付かないことはある

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本屋さんのプロであっても、探しているものが目の前にあるにもかかわらず、気が付かないことはある。これ、本に限らずよくある話で、抽象的な「幸せは目の前にあるのに気が付かないものなのだよ」というよかった話的なネタにもなる...けど今件はそういう方向ではなく、困ったものだよねどうしようかというお話。


理由はいくつかあるのだろう。想定していた場所に無かったので映像としては認識できてもそれが探しているものとイコールであるとの確認ができない、雑多な情報として処理してしまう。ゴミの中にお金とかお宝アイテムがあっても、つい見逃してしまう、的な。まぁ、色々と経験していたり訓練を詰めば、この類の確率は下げることは不可能ではないのだけど。そこまでやる必要は無いし。

本に限ると、具体的な本の外見とかが分からないので、目の前にあっても認識が難しいってのが大きいと思う。作品名が分かっていても、版のサイズとか様式とか(雑誌なのか書籍なのかムックなのか)、そして何よりも表紙や背表紙が分からないと、自分が探している本を見つけ出す事は難しい。当方も以前、いくら探しても見つからない本が、実はその号から判型が変わったことで置かれている場所も変更されて、それで見つけることが出来なかったって経験がある。

だからネットで本を紹介する時も、タイトルや発売日だけじゃなくて、出版元とか表紙とか背表紙とかサイズとかを合わせて情報として提供してくれるとありがたい。探しても見つからないという可能性が大きく減るから。

他方、こういう話が出てくると、探しても見つからないという可能性がけた違いに低くなる、ネット通販に流れてしまうってのも理解はできる気がする。表紙が分からなくても大体は作品名で正解にたどり着けるし。たくさんの本に囲まれながら、お目当ての本を探す事自体が楽しいってのはあるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2019年1月 4日 07:40に書いた記事です。

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