理工系のプレゼンと解説資料の文字と

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パワーポイント(パワポ)を使うことの是非はさておくとして。パワポの類でざっと見で把握しやすい資料やら登壇解説の際にスクリーンに映し出すあれこれを作る時の話。伝達能力が欠けていて第三者が見ると首を傾げてしまうというもの。同じシマの中でのやりとりならいいけど、そこから出て説明をする時には欠かせない補足資料というか情報が足りないので、首を傾げてしまうことになる。その橋渡しが無いと、目にしている人には「なんが難しい言葉が並んでいて分からない」で終わってしまう。

これって指摘されている通り、高度な技術方面の話になればなるほど、その分野における情報ばかりとなるので、それより下のレベルへの配慮が欠けてしまう。プロ野球選手同士の技術交換的な話の中で交わされるやりとりが、そのまま少年野球の子供たちに通じるはずも無く、的な。

けど、だからこそ、仲間内でのやりとりでは無く、第三者へのプレゼンってのは難しい。自分の専門分野以外のノウハウも必要になる。相手の常識のレベルを推し量り、そこまで落として自分の高みの分野の説明をしなきゃならないから。


論文やらレポートはその類の「出力」の代表例となる。その観点ではこういう本にも目を通しておくといいよね...というかたまたまタイムラインに出てきたので、覚え書きとして。


他方、パワポの資料に関する興味深い話。まぁこれはテクニック的なものでどのような場面でも通用するわけじゃないけど、文字がぎっちり詰まったスライドは忌避したくなるのは直感的に分かる。「詳細な説明は配布資料に書く」ってのはまさにその通り。流れを何となく掌握できればそれでOK。

ただ、元々伝わりにくい内容のものは、文字をそれなりに用意しないと「分かりやすいけど正しくない」ものとなってしまう。肉のかたまりをそのまま出すのではなく、スライスして出して味はどうですかと尋ねるようなものだけど、その時に脂身部分だけを出してしまうようなものとなる。そのような詐欺的手法になってしまわないよう、注意が必要ではある。

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このページは、不破雷蔵が2019年1月 5日 07:09に書いた記事です。

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