芸風と社会環境の変化と

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某有名タレントがある事案に絡み、昔ならともかく今では眉をひそめるような発言を平気で対面相手に言及したことで、ツッコミが入る事案。色々考えてみたけど、当時の芸風ってのが多分に当時の社会風潮に加え、メディア環境にマッチしたものであるのかなという気がする。それをそのまま現在でもなし続けているので、いびつさを覚えてしまうと。

複数の理由が挙げられているけど大体同意で、加えるとすれば2つほど。1つは、当時は下の方のポジションにいて上に居る人に向けて放ったメッセージ的なものがあるので、粋がっていても受けることができた。けれど上のポジションに立ってからも同じようなことをしていたら、シラケてしまうのは道理ではある。

もう一つは、語る側の環境の問題。テレビなどのバラエティは基本として「同調強要番組」。極端なものとして笑うシーンで背景でワハハハという効果音的笑い声が聞こえ、面白いからここで笑うようにと促すってやつ。受け手の疑問や考えを吹き飛ばし、一体化させる。ある意味洗脳、という表現が適切かもしれない。

でもそれはメディアが少数で一方向だった時代ならではの手法で、情報にかかわる環境が変わった現在では、ひずみが生じてしまう次第ではある。

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このページは、不破雷蔵が2019年1月20日 07:14に書いた記事です。

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