Windows 95 / 98 くらいのころに作ったDirect Xを使ったゲーム、起動はするけど画面が真っ暗でゲームにならない状態になっちゃったなあ。音は鳴るので、真っ暗でも稼働はしているっぽいのだけど。
— 鷹野凌@HON.jp News Blog編集長 (@ryou_takano) 2019年1月23日
アプリゲームをはじめとしたサーバー提供・クライアント実施型のゲームは多分に、サービスを終了するとゲームそのものの稼働が不可能になる。それは生命線を絶たれたのと同義となり、下手をするとクライアントそのものですら起動ができなくなる。使い捨てとか読み切りのような割り切りで考えられればいいのだけど、記録保全や思い出という観点では残念な気がする。
その辺りの需要を見込んで、アプリ提供型のゲームの一部で、サービス終了前にサーバーとのやり取りをしなくてもクライアントだけで一部機能が稼働するようなパッチを当てるソフトが出始めている。採算性とかリソースの割り振りを考えると、そういうことができること自体がもの凄く余裕があるってことなんだけど、方法論の一つとしては評価したい。ファンの心をつなぎとめておき、今後に活かせるものにもなる。
ただ一方で指摘にもある通り、クライアントソフト・アプリそのものはそれ単独で動くとしても、そのソフト・アプリ自身が依存するOS部分のアップデートが生じて、結局ソフト・アプリが動かなくなる可能性は多分にある。スマホの場合、下手をすると半年とか1年単位で動かくなくなってしまうかもしれない。
そのような状況を考えると、家庭用ゲーム機のROMカセットでの提供のように、ハード側が固定、ソフトも固定という形でアップデートが無い環境下における稼動の状況を作って維持しておかないと、ゲームの保存は難しいなあ、という感はある。ネットでデータのやり取りをするわけではないパソコンのソフトでも、OSが更新されると動かなくなるのって結構あるからね。
で、その辺りの話を考慮すると、アプリゲームが終了する時に、スタンドアローンで遊べるような仕組みを提供するのって、思ったりも採算性が悪いのではないかなあ、という気がする。記録保全の観点では、不都合な事実ではあるけれど。
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