「節約」と「おねだり」は別物

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節約アドバイザー丸山晴美さん一家(子供と2人暮らし)の生活費は、食費が月約3万円で、水道光熱費や日用品費を合わせても月5万円以下。学費などを入れても、家賃以外の支出は約10万円。一体どのようにセーブしているのか。

なんかこの人の名前はあちこちで胡散臭さの定評があるという観点で見たことがあるし、当方も一応FPの資格はあるので色々とフルスロットルでツッコミたいところはあるのだけど、とりあえず一発で分かるスットコであることの指摘を。「食費については、米は実家から定期的に送ってもらい」。はい、終了。

それは単なる支出削減のためのおねだりであり、節約とは方向性を異なるものとするお話。ネタとしては面白いが、実用的な話では無く、先日当方が見かけた「ダウジングで経営判断」ぐらいの信ぴょう性しかない。

お金ってのは様々なものに転換できるリソースを概念・指標化したもの。それを使わずに自前でこなせば確かにお金そのものの支出は減らせるかもしれないけど、代わりに多分の自前のリソースを消費することになる。それを天秤にかけて考えることが、本当の意味での節約となる。きんぴらごぼうが欲しいと思った時に、総菜屋で買うのがいいのか、ごぼうときんぴらとれんこんあたりをそれぞれ買ってきて、洗って削って色々と調理して作るのと、どちらを選択するか。単価計算をすれば確かに調理した方が安いけど、手間や調理の時間、そして食べた時の旨味から得られるQOLのレベルを考えると、自炊最強ってことにはならない。

「生活費月5万円以下」ってのは魅力的なパワーワードではあるけれどね。それをやりくりする手法もまた楽しいよ、と人生の楽しみとして実感できるのならば幸いだけど。辛かったり何か損をした気になったり、色々な物事を切り捨てていたのだとしたら、何のために節約をしているのかってことになると思うのだけど、どうなんだろうね。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月 1日 07:01に書いた記事です。

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