自分も昔は会社やクライアントが儲かれば給料や依頼料も自然と上がると思ってたけど、ある時悟った。人は財布に千円入ってようが1万円入ってようが、百円で買えるものに二百円は出さないのだ、と。気づいてみれば当然の話である。
— イシガキタカシ (@IshigakiT) 2017年8月17日
営利企業にとって、外注フリーに払う金は「コスト」でしかない。単価10円で雇えていた人が12円、15円、18円となる「コスト高騰」は企業には容認しがたいし、交渉するこちらのHP/MP消費も激しい。交渉するより、最初から18円のコストを許容できる別の会社とお付き合いしはじめたほうがナンボか楽チン。
— 葛葉 (@Cuznoha) 2019年2月6日
当社の単価は一律○円でしてと言われても「じゃあやりません。△円ならやります」で通ることはよくあるし、初めてのお取引の方は○円からと決まっていましてと言われても「フリーは被雇用者でも販売店でもないので、試用期間も初回割引もありません。○円くれないならやりません」で通ることもある。
— 葛葉 (@Cuznoha) 2019年2月6日
「今回は顔合わせ、評価作りということで」「次回は期待できるようにするから」話と連なるものとして。社外への発注をして費用が発生するという状況は、基本的にコスト勘案の話となる。無論信頼性や品質、付き合いなども影響をしてくるけど、それとてコストとの兼ね合いでの判断材料の一つに過ぎない。
そして、結果として儲かったり企業そのものが栄えたりしても、外注への発注費用が底上げされることはまずな無い。少なくとも企業が2倍儲かったからといって、外注への発注費用が2倍に跳ね上がるなんてことは無い。何しろ発注者にとって、コストをいかに下げるかが自分の評価につながるのだから。無論、そういう考え方をするってのは、発注先との間の綱渡りをしているのに過ぎないのだけど、それに気が付くのは発注先が愛想をつかした時だったりする。
発注を受ける側としても、そういう事情を知り、賃上げ交渉的なものをするのはリソースの浪費であることを理解するべき。だったら最初から、交渉する必要が無い条件でお付き合いを決めた方が楽ではある。
お試し期間とか初めてだからってのは常套句で、それに乗ってしまっては自分の身が削られることになる。この辺りのノウハウというかルール的なものも、フリーになるのなら......ってだけじゃなくて下請け的な仕事をする時にも、知っておくべきものなのだろうな。
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