ツイッターで漫画の一話分を丸ごと「紹介」する宣伝方法論

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ここ数日当方のツイッター上のタイムラインで話題に上っていると共に実物ももりもりやってきている、商業誌掲載・単行本化されている商用漫画の最初の話などの一話分を、さも創作の新規投稿などのようにもりもりスレッド式に流していき、最後に「実は単行本の話でしたー、これに載ってるから買ってね」話。ネット上で宣伝しちゃいけないのかという反論もあるけど、そういうわけじゃなくて、方法論として間違ってるよというのが当方の自論。

大体上記で指摘している点も同意ができたりする。リツイートされると直接ファンでは無い人のタイムラインにもサンプル的なものがもりっと流れてくるわけで。そして広報宣伝の視点でも色々とミスをしでかしているのに、それに気が付かずに、単によさげだからと猫も杓子も状態になっていたりする。


引きが来なけりゃ意味が無いけど第一話が単なる導入部だったりする作品は困ってしまうし(そもそも論として第一話がつまらない作品ってどうよってのもあるけど)、タイムライン上で面白い、ああよかったということで終結してしまったら誘導すら叶わない。世の中すでに山ほど同様の面白いものはあるし時間ももったいないから、つまみ食いで満足してしまう、例のつまみ食いとかバイキングでのちょっと口にしてオシマイ現象。

他方、ウェブ記事にしても、広告記事なのに、タイトルなどにその旨を書かず、最後に「PR」とか「宣伝記事」とちんまりと書いてあるだけってのは気持ちのよいものでは無いし、印象も悪くなる。昔にこの類の話は随分と問題になったはずで、それと変わらないのだよね、宣伝であることを最初に知らせずに流すのは。

そもそも論として「宣伝ってなあに」辺りから考えないといけないのだな、この辺りは。対象をどこに設定しているか、どのようなリーチを想定しているか、導線は、見せ方は、その他もろもろ。プロモーションのあれこれと何ら変わらず。

今件で「ツイッターで漫画を宣伝するなというのか」というツッコミもあるけど、違うそうじゃない。むしろ大歓迎。けど、だまし討ちはアカンでしょとか、方法論を考えてよということなのだけどね。

ただこの辺りって、効率化とか最適化を求めると、それなりに時間もリソースもかかる。それを作家本人にやらせるってのはどうなんだろうなぁ、というのも本音だったりする。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月14日 07:46に書いた記事です。

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