公共のインフラを使って「門外漢がへんてこな理屈を訳知り顔」で語る問題点

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今件ではイージスアショアの件が挙げられているけど、専門分野に関してスットコな専門家が意見を騙る、もとい語るのはまた別の問題として、専門外の人、つまり門外漢がスットコな理屈やら「常識」を訳知り顔でさも正かのように語るのはどうなんだろうという話。

これが例えば個人のブログとかソーシャルメディアでなら、さほど大きな問題にはならない。言論の自由云々ってのがあるから。ただ、公知力が大きい者の語りは教祖の信者に向けた神託や啓示的なものになりうるので、相応の注意が必要になる(特にメディアや芸能関係の人は、この辺りのセンスが絶望的だけど)。

で、今件のような話がブログなどではなく、テレビやラジオ、新聞のような公共のインフラを通して語られるってのは大きな問題。取得ハードルは低いし、さらにはそれが事実であるように伝えられてしまう。

中でもテレビのワイドショーの悪影響は大きい。ニュースなりネタなりをテーマに、門外漢だけど知名度がある人がずらりと並んで「私の感想」を騙り、もとい語り、それが電波で流されることで、視聴者がそれを信奉してしまう。教祖が公共の電波を悪用している感じではある。「みのもんた効果」がもっともよい例。

個人の感想だから信じている人なんていないよ、という反論もあるかもしれない。しかしならば「みのもんた効果」は説明できないだろうし、個人の感想云々が仮に言及されていたとしても、それが毎日の様に繰り返されているのなら、洗脳のような状況となってしまう。「専門家じゃなくても知名人が、自分が知っている人が言ってるんだから事実に違いない」という状況が繰り返されるうちに、それが正しいと信じ込んでしまうようになるのだよな。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月16日 07:04に書いた記事です。

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