ウォルマートの売り上げ増

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米小売大手ウォルマート(WMT.N)の第4・四半期(2018年11月─19年1月)決算は、既存店売上高が年末商戦期としては約10年ぶりの高い伸びとなり、アナリスト予想を上回った。同社が主要事業と位置付ける食料品の販売が好調だったほか、Eコマース(電子商取引)販売が増加した。ネット売上高は、第3・四半期と同じく43%の増加。生鮮品のピックアップ・デリバリーサービスの拡充や品揃えを充実させたことが寄与した。

アマゾンに客を食われて大苦戦というイメージが強かったウォルマートだけど、今四半期は大幅な売り上げ増。例のフードスタンプへの対応が上手くいったってのが大きいのだけど、それとともに注目されているのがオンライン販売の売り上げ増。アマゾンの独断場的な場での健闘は、単なる売り上げ増以上の意味がある。


で、これはあくまでもn=1できっかけでしかないのだけど、指摘としては的外れではない気がするし、日本でも似たような現象は多分にあるので、同意をせざるを得ない。アマゾンは大きすぎて細かい部分にまで行き届いていない。あるいは逆に何でもありすぎて、しかもノイズ的な出品も増えまくっているのでかえって欲しいものに手が届きにくくなっている。AIを使ったリコメンド機能もノイズに負けている感は強く、まるで現在の検索エンジンの検索結果みたいな感じになってしまっている。特定の新商品が欲しいっていうのなら便利ではあるのだけどね。

細かい部分に手を届けさせようとしてマケプレ業者をどんどん算入させたら、逆にそれが仇になっている部分もあるのではないかなーという気がする。

欲しいものが意外に見つからないとか、日にちがかかりすぎるので他の所の方がいいよ、とか、これって日本でもある傾向だよね。アマゾンよりアスクルとかヨドバシとかビックの方が早いし欲しいものがあるし、なによりサポートも安心できるってケース。

大きいから雑でもいいってわけじゃない。何でもありってのは何でも無しになってしまいかねない。日本の場合はウェブ回りの操作系が今一つとの指摘が多いので、ウォルマート的ポジションにつけるところが出て来るか微妙な話ではあるけど。

まぁ、日本の動向も注意深く見守りたいケースではある。昨今のアマゾン、サポートの人員が足りないのか予算を削ったのか、カスタマーサポートが太陽系外惑星との対話をしているかのような状況だからなあ......。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月20日 07:14に書いた記事です。

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